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ドキュメンタリーの嘘

木村花の自殺したテラスハウスの演出が問題になっている。
大学時代、原一男教授から教わったのは、ドキュメンタリーは嘘であるということ。
演出で相手をあおったり、嘘をついて出演者を騙したり、その結果がドキュメンタリー。
登場人物が墓のまえで白米を飯盒で炊いているシーンは嘘で、
撮影者たちの弁当のご飯を使っていたとか、もうそのレベルからして嘘。
「絵」としていいものを撮りたいから、わざわざアポなしで行って喧嘩させ、
これはいい「絵」が撮れたなあ、と人が死にそうになっても、
これはおいしい「絵」だなあってキャメラを止めない。
わざと警察を呼ばせたりして、画面に緊迫感をつくる。
真実を撮るのがドキュメンタリーなのではなく、
真実を創る、でっちあげるのがドキュメンタリー。原一男教授の教えである。

そっちはぜんぜん詳しくないのだが、
アダルトビデオ業界で原一男の影響を受けたものは非常に多いという。
アダルトビデオの女優の年齢とか経歴とか処女とかぜんぶ嘘(演出)でしょう?
嘘だらけのところにガチ(本当)をごくたまに見つけるとぞくっとする。
あれ? この子、言ってはいないけれど、
足を開いて見せているし、バレエをやっていただろうから、けっこう金持の子では?
この未成熟な身体は18歳以下だろう。
リストカットの傷跡を変なので隠しているので、本当に騙されて出演したのではないか。
初めて男性に裸体をさらすときの恥ずかしがる素ぶりも過剰ではなく、
そこにリアリティーがある。
これはガチンコ(本物)じゃないかと思ったが、うまくできたプロレス(虚構)かもしれない。
最後は信じるかどうかの宗教の世界になってしまう。
バラエティー番組の悪役を、
本当の悪人だと思うようなバカがテレビのお客さんなのである。
プロレスを知らない。

COMMENT

あずさ URL @
05/26 09:46
. 編集者の仕事にもドキュメンタリー作家と似たところがある。執筆者をおだてて乗せて騙してその気にさせ、当人の意図に反する原稿でも書かせちゃうのが編集者の腕の見せ所。執筆者を猿回しの猿と同等に見ていなければできない仕事である。

村内弘道さんには、そういう器用さがなかったんだね。しょせん家具屋のおっさんだから。








 

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