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宗教作家たち

読み込んだことのある宗教作家は、
カトリックの遠藤周作と創価学会の宮本輝である。
どっちも聖人ぶらないところで聖人ぶっている。
わかるかな、この表現?
自分は聖人ではないと聖人ぶってアピールしている。
宗教作家は遠藤周作も宮本輝も、どうしてか説教臭くなる。
遠藤周作のなにより好きなものはふたつあり、
それは一流店の飯と目下のものへの思いあがった説教だったという。
宮本輝も説教が好きで、
村上龍との対談で若い女の子は軽々しくおっぱいを見せちゃいけない、
とか解釈しだいでは爆笑をもよおしかねない説教をしている。

そうそう、宮本輝と村上龍の対談で笑ったところ。
宮本輝が、忙しくて村上龍の最新作を読めなかったって。
そうしたら村上龍も、僕も輝さんの最新作を読んでいませんって。
村上春樹は有名だけれど、村上龍っていまなにをしているの?
村上龍も途中から小説に説教を入れるようになった。
「5分後の世界」のサラリーマンへの説教に共感した、
大学生の恥ずかしい僕。
村上春樹は2000年までほぼぜんぶ読んでいるけれど、
あまり説教をしない人だよね。
ベストセラー「ノルウェイの森」で、
「自分に憐憫の情を持ってはいけない」のような説教があって、
大学生のころは、そういうものかと思ったが、
いまは自分を憐れんでもいいと思う。

説教とメッセージというのは微妙で、
それはこの小説はなにを言いたいのかわからないという一定数の
バカ読者がいるためとも言える。
本物は説教を入れずにメッセージを入れられるのだが、
それだと売れない。多くの人にわかってもらえない。
おそらく創価学会の宮本輝も本気になれば、
説教を使わない名作短編を書けるのだろうが、それは売れない。
なにを言いたいのかわからないとか言われてしまう。
いつもの説教トーンがいいと言われてしまう。
僕の話などどうでもいいが、いわゆる説教作家で、
かなりメッセージをわかりやすく入れるほうである。
読者を信じていない。人間を信じていない。
宗教作家は物語がうまいが、僕はたぶん下手だと思う。

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