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小説の解釈に正解はない

山田太一さんも言っていたけれど、
小説やドラマは見た人がいろいろなことを思えばよいのであって、
学術論文ではないのだから、
あまり主張を押しつけないほうがいいのではないか。
あるドラマを見て、いろんな人が多様な感想を持つのがいいのではないか。
山田太一も井上靖も小説で人物描写をほとんどやらない。
美人って書けば読者のあたまのなかに美人がイメージされるだろうし、
それがいちばんの美人ではないかとも言えるわけで。
風景描写にもそれなりに味があるのだろうが「大河が流れていた」で、
それぞれのあたまに故郷や外国旅行で見た大河が思い浮かぶ。
それでいいのではないかと。

いまのテレビドラマはとにかく「わかりやすくしろ」と言われる。
小説もそうだけれど、
あんまりわかりやすいとものすごいスピードで読めてしまい心に残るものがない。
むかしの小説に読みにくいものがあるけれど、
そういうのは疲れるが、読後いろいろ考える。
どちらの小説があってもいい。
意味をあまり一義的に限定してしまうと、ふくらみのない小説になってしまう。
ああも、こうも解釈できる小説のおもしろさもあると思う。
読者は小説を一様には読まない。
レイプ被害者の小説を読んで、3年ひきこもった女性に対して、
減るもんじゃないし理解できないという男性読者もいれば、
3年で社会復帰できるなんておかしいと思う実際のレイプ被害体験者もいるだろう。
お経なんていろいろ解釈できるから、いいようなところもあるのではないか。

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