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7月19日

スポンサー様にいただいた原稿料は昨年中早々と使い果たし、
しかしせめて一作だけでも自分の小説を書きたいと狂い身で捨て生き、
身体はボロボロで老人よりも早く歩けないし、
立っているだけでも支えを必要とし、ときおり嘔吐の症状が出るがこらえ、
階段では横転する危険があるので常に手すりにつかまる無収入敗北孤独老人43歳。
板橋区役所の国民年金課に年金免除の申請におもむく。
「もう長くないんで年金を払っても」という小生のどもり声に、
「またまたあ(冗談を)」と返してくる妙齢の女性、美しきこと限りなし。
「来年も会えますかねえ」と芝居がかったことを言うと、
「元気出してくださいよ」との励ましに流涕(りゅうてい)こがれて泣き出す始末。
「どうしたんですか?」と心配されて、さらに流涕こがれて泣き入る孤独中年。
あわれなり、あわれなり、畜生界からも落ち地獄世界のおのれよ、あわれなり。
近所の父に何年ぶりか電話するが、用があって対面はかなわぬとのこと。
もう会うことはないかもしれぬ。先立つ不孝をお許しくださいとふらふらしながら思う。
父の造った大嫌いな誤記墓石のある霊園へ歩く元気もなくバスで向かう。
「お母上、僕はようやく、生まれて初めて自分の仕事といえるものをしましたよ」と報告。
しかし、それは当方の非力ゆえ、
スポンサー様のご不興を買っており本にならないかもしれぬ。
あわれなり、あわれなり、この世の無常、いとあわれなり。
初夏、帰途エアコンの効いた「バーミヤン」の
ハッピーアワーの200円ビールで喉をうるおす。
ありがたや、ありがたや、酒あるこの世に生まれて43年、ありがたや。
酔眼にいままで出会い別れた人の顔が幽霊のように見える。
「あうたり わかれたり さみだるる」という山頭火の句が思い出され、
またもや流涕こがれて泣き伏すのであった。

COMMENT

とおりすがりのいちのせ(コメント返し不要なり) URL @
07/20 11:04
. なによ、小説仕上げた途端、幸せそうにしちゃってさ
しばらく記事を書かないから、みんなしんぱいしてたんだからね
ふふ
志成男 URL @
07/20 12:08
. ご愁傷様です……。
出版する気なんてハナっからないですよ。
150万の明細を聞いても答えてくれないでしょう。
巷によくいる自費出版詐欺業者ですね。
原稿料という名の餌付けでプロ気分を味わわせて、搾り続けるつもりでしょう。
その原稿料、もとはあなたのお金ですよ。

愚かなことをしたものだ。
シナセンなら1年通っても10万もしなかったのに。
あなたはシナセンのことを悪だと罵りますが、正面から向き合ってくれることがどれほどありがたかったことか。
本当の悪人は、飴と鞭を使い分けてくるものです。
甘い顔で、骨の髄までしゃぶりとろうとして来ますよ。
450万。夢の代償は高くつきましたね。
あなたは、シナセンにちゃんと謝罪して、本当の悪人と戦うべきだ。








 

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