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ワンカメラと多カメラ

最初の読者さまから主語がわからないというご指摘を受けた。
それはわたしの書いたのが古臭い「多カメラ小説」だからだと思う。
いまの小説は「ワンカメラ小説」が多い。
主人公という一点のカメラから世界が描写される。
けれど、戦前とか戦後直後にはけっこう「多カメラ小説」があるのね。
Aはこう思った。そう書いて次に、しかしB子はこう思っていた。
坂口安吾がよくやっている。
くだらぬ小説を書きながら、どんどん坂口安吾文体になっている自分に気づいた。
坂口安吾はアルコール依存症で睡眠薬中毒の無頼派作家。
最初は山田太一の文体だったのだが、いきなり登場人物が動きはじめ、
こいつらの生命っていいな、とそれまで書いた山田太一文体40枚を断腸の思いで削除。
あれは死ぬかと思ったが、結果的にはそれで自分としてはうまくいったと思う。
登場人物が作者に話しかけてくるのよ。おまえの構想なんかぶっ壊してやると、
出版されるかもわからない、されてもだれにも読まれないだろう、
ある売れない仏教小説の作者の感じたこと。

COMMENT

とおりすがりのいちのせ(コメント返しはいらないですよ) URL @
07/19 09:18
. フェイスブックとかに「いいね」ってあるじゃないですか。
あれって、こういう時に押すんでしょうね。

特に感想はないけれど「いいね」と思った時。








 

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