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「日蓮の本」

「日蓮の本」(学研) *再々読

→日蓮関係の本をあまり読んでいないのだが、
この学研の「日蓮の本」は業界を少々知ったいま読み直しても改めてすごい。
おそらく宮本輝、創価学会ラインで、はじめて日蓮という存在を意識したとき、
最初に読んだのはこの本だったのではないか。
いまだからこそわかる面もあるのだろうが、
小著なのに実にわかりやすく、偏っておらず、批判的でもなく、しかも包括的で、
なによりおもしろい出来に仕上がっている。
大著よりも意外とこういう本をつくるのが難しいと自称読書家の僕は思う。
本当に内容をわかっていないとわかりやすく短くまとめられないわけだから。
この本は日蓮の多様な側面を偏向的にならずに党派性も見せず簡潔にまとめている。
巻末の法華経要約なんて本当に優秀で、あれを書いたライターはだれなのか?
あれほどわかりやすい法華経の要約はよほど対象を理解していないとできないはずだ。
でもまあ俯瞰的に見て、日蓮系はあたまのネジがゆるんだやつが多く、そこがおもしろい。
むかし15年近くまえインドのヴァイシャリーで、
日本寺妙法寺の和尚さんの車でバス停まで送ってもらったことがある。
そのとき車内で聞きたくて聞けなかったのは、
南無妙法蓮華経と南無阿弥陀仏の違いってなんですか? 
そんなこともわからなかった。若かった。大胆だったが同時に繊細で臆病だった。
29歳だった僕は42歳になり、ようやくそれを独学で理解しました。
おのれに課した宿題を間違っているかもしれないが一応解した。
本書は日蓮入門書として非常に優れています。

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