FC2ブログ

「碧いうさぎの涙」

「碧いうさぎの涙 酒井法子のタブー」(憲旺利之/晋遊舎)

→本当のことっていったいなんなのだろう?
この本なんかおそらく酒井法子、
のりピーの薬物事件から1ヶ月もしないでつくられたはずで、
ほかの本と書いてあることがかなり異なるし、証言がいいかげんなのである。
なんでさ、20年まえの事件(父親事故死)の捜査関係者の証言がすぐ取れるの?
要するに週刊誌もそうだけど、相手が犯罪者だと名誉棄損で訴えられないから、
正しい本当の事実なんかどうでもよく、
ひたすらおもしろいことが創作されるのかもしれない。

本書は酒井法子は小学校時代いじめられており、
中学時代は地元でそれなりに名の知れたヤンキー。
喫煙や生活指導の常連だったという中学校時代の友達の証言がある。
わたしが思うに、それをやっちゃったら解放されて鬱屈したものがなくなり、
人の気持を動かすようなアイドルにはなれない。
溜めて溜めて溜めた状態が表現者としてはいいのである。

のりピー本当は根暗説というものがあり、それはそうで、
あんな複雑な家庭環境に置かれて、どうして明るくなれるんだよって話。
それからのりピー語は本人の発明か、周囲の入れ知恵かという問題がある。
ほかの本では本人の創作説を取っていたが、
本書だけ事務所の押しつけた設定という立場を取っている。
この本にはのりピー語一覧がついているので言葉フェチのわたしとしては嬉しいが、
いい大人がさ、こんな一覧をつくって空しくならないか? 
いや、それが食うってことだろうが。

のりピーの父親の交通事故死はを、本書は自殺と断定している。
オヤジさんがカタギになったのは、福岡でご法度だった覚醒剤の売買をやって、
それがばれたため組を破門になり、山梨に来てひとり死んだという説を取っている。
多額の借金もあったと。
これは当時の捜査関係者の証言らしいが、いったいどこから取ってきたんだ?
おい、著者のベテラン芸能記者の憲旺利之さんよ、
どうか教えてください。お願いします。

野島伸司が麻雀好きで、酒井法子がかいがいしくお客のお世話をして
「若奥さん」などと呼ばれていたというのは、嘘でも微笑ましいからいい。
サーファーと結婚後もママドルとして年収が2億もあったなんて本当か?
サーファーの親のコネもあり、息子は青山学院初等科に入ることがほぼ内定していたが、
夫が前夜のクラブ遊びのせいで遅刻しておじゃんになったというのもおもしろいからいい。
有名芸能人の子どもが区立小学校ってかなり恥ずかしいよね。

じつは夫のサーファー高相祐一さんが嫌いになれなくてさ。
あの人、覚醒剤で捕まったとき、イメクラ「S学園」に行こうとしていたんでしょ。
女子高生の制服を着てプレイしてくれるっていう。
店内ではなく連れ出しで2時間2万円弱ってかなり良心的なのではないか。
パンツの中に覚醒剤を入れて、さあ、やるぞって意気込んでいたら、
前夜から張り込んでねらっていた警官に職質されて、酒井法子を呼ぶとかクレイジー。
人間としておもしろいって言ったら、常識筋からお叱りが飛んでくるのか。

人の気持はわからないが、酒井法子はヤクザのお父さんが強烈すぎたのだろう。
いつも自由にプラプラしてたっていうし、女に稼がせていたみたいだし、
そういう父親を自殺みたいなかたちで亡くしちゃうと、
似たような男(高相祐一氏)を
思う存分好きなようにさせてやりたいと思うものなのかもしれない。
高相祐一さん、毎日いろんなところに遊びにすっ飛んでいて、
酒井法子の告白本によるとそのミステリアスなところに惹かれたらしい。

わたしとしては酒井法子にまったく貞操感がなかったという説もおもしろい。
子どものころから女遊びをする父を見ていると、男ってそういうものなのかと。
生みの母も貞操感のかけらもなく若い男と駆け落ちしたわけで、
そういう血の子だと考えるとロマンが広がって、もっと酒井法子を好きになる。
差別的表現にならないように注意して書くと、血が濃い子っていうか。
みんなのお姉さん、みんなの妹みたいな感じで、下の世話もしょうがないわねって。
サーファーにシャブ中にされていた説も悪くないのだが、ありきたりでね。

酒井法子が現場から逃げたのが悪いとみんなきれいごとを言っているが、
あんただったら逃げないか? 
1週間くらい逃げれば尿から覚醒剤反応が出ないんだぞ。
逃げて当然で、逃げ方がうまい、そういう酒井法子の悪いところが大好き。

それからこれは本当の闇なのだが、
逃走経路に新興宗教の真如苑(しんにょえん)の施設があったという話は
どこから出たのだろう。
真如苑は創価学会とは正反対の個人的霊性を求める系統の宗教。
渡邉裕二の本によると、酒井法子は若いころ何度か真如苑に通ったことがあるという。
これはネットで読んだおもしろい陰謀説だが、当時、押尾学も覚醒剤事件を起こしている。
押尾の家というのが創価の権力者筋らしく、
そこでおなじヤク仲間ののりピーを上げちゃえばいいと警察を動かしたって。
結果的にのりピー報道一色で、
押尾学は人がひとり死んでいるのにほとんど報道されなかった。
関係者には「のりしお事件」と言われていたらしい。のりピーと押尾で「のりしお事件」。

結局、みんなのりピーに楽しませてもらったわけよね。
テレビの視聴率も飛び上がったっていうし、雑誌だって信じられないほど売れた。
のりピー特需が発生したとも言えなくもない。
そのくせさ、あんまり正義面をして叩くものではないような気もするが、
言っておくが、覚醒剤はダメ、ゼッタイ!

COMMENT









 

TRACKBACK http://yondance.blog25.fc2.com/tb.php/6247-d526ead5