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「死の舞踏」

04/01/30 14:59

「死の舞踏」(ストリンドベリ/毛利三彌訳/「名作集」白水社)絶版

→戯曲。この「死の舞踏」はひとにぜひとすすめたくなる大傑作。
おなじ思いをもった編集者がいるようです。
ストリンドベリ作品の中で例外的にこの「死の舞踏」だけは現在、購入可能です。
(*品切れになったようです。2008年6月記す)

「死の舞踏」というものが中世のダンスにあったそうで、
軽快で複雑なステップに夢中になっているうちに、骸骨の姿をした死神に導かれて、
墓場に連れて行かれてしまう。
そういうダンスの名前がこの戯曲のタイトルです。
それに名前負けしない、これはおそろしい戯曲です。
ほんまもんのキチガイはどえらいものを書くんだなぁと寒気すらします。
ドストエフスキー的な登場人物がわめきちらす地獄絵図です。
ストリンドベリは「一脚のテーブルと二、三脚の椅子さえあれば、
そこに人生のもっとも深刻な劇を展開させてみせる」と言ったそうですが……。
内容は延々と続く夫婦喧嘩――。
島尾敏雄「死の棘」の上をいく悪魔的な作品。
9・11自爆テロのあとにブロードウェイで上演されて、
ブロードウェイ復興のきっかけになった作品だと検索して知りました。
十分に現代的なドラマということです。
(ただし当時の評論家に、こんなだらだらとつまらない戯曲はない、
と酷評されたことも付記しておきますね)。

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