人を好きになりたい

もうさ男でも女でも好きになりたいというか、現世への執着がほしいというか。
いったいあれはなんだったのだろうか。妄想? と思うことがある。
むかし時給850円の埼玉県の書籍倉庫でバイトしていたときユーミがいた、
年齢はわたしとおなじか、それより上か。
まだお子さんは小さいとうわさ話で聞いた。やにくさい喫煙者でありました。
なーんか、いいのよ。
ブログにユーミいいなあ、みたいなことを書いたら、偶然偶然、妄想妄想。
ユーミがツンとしたかわいい表情をしてくるわけ。
職場で半勃起するとはまさか思わなかった。
年末の寒い時期だったか、デートに誘おっかな、というより、
とにかく話しかけたいという思いで近づいていったら、向こうが逃げちゃった。
そっから先も、妄想妄想。ユーミがすげえかわいくなったのよ。
「ツチヤさん、あたしのことを好きなんでしょう?」
という挑発的視線を投げかけてくるわけ。
ああ、その目、いいよ、ぞくぞくすると思った。
そのうち古参バイトのユーミは消えたが、
わたしは職場で孤独だったので事情はなにもわからなかった。

当方が職場を去る直前に、あれは当方がよくなかったのだが、
軽いいじめのような事件に遭遇した。
その翌日か2日後くらいにわざわざユーミが来てくれて、
わたしに向かってではなくミッカ―相手に
「なんだかツチヤさんと逢いたくなっちゃって」と大声で言ってくれた。
いまは昼の仕事をしているらしいことも。
あれはいったいなんだったのだろう。
創価学会という妄想装置を利用すると解決するのだが、いまだによくわからない。
わたしがいちばん好きな女の顔は
「あんた、あたしのことが好きなんでしょう?」
という自信あふれた顔だ。

それにしてもあの時給850円書籍倉庫は人生大学でありました。
わたしは客観的な「かわいい」がよくわからない。
ユーミもふつうのおばさんだったろうし、
次に書くSさんも客観的には「かわいい」ほうではない。
というか、いつもおなじような黒い胸のあいた服を着ている女性だ。
ピッキングをしていると胸の谷間がくっきりとよく見える。
この人も好きだったなあ。
相当な古参バイトらしかったけれど、時給850円で長期間働ける人の魅力にひるんだ。
話しかけたら健気にも相手をしてくれるのである。
聞いたら独身らしく、おっぱい目当てにデートに誘ったら応じてくれたのだろうか?
でも、この人は知的障害者ではないか? プライベートには持ち込めなかった。
プライベートで逢ってもなにを話したらいいか当時はわからなかった。
あの退廃した無防備な時給850円の胸の谷間には底知れぬエロスを感じた。

ベトナム人女子の気高さにも感動した。
まえにも書いたがGさんに勤務中に(おいおい!)携帯番号を聞いたら、
即座にそのうわさ話がベトナム女子に広がったようでヒューヒューとからかわれた。
うわっ、これ、おれが失っていた青春じゃんと果てしなく感動したものである。
Gさんは電話番号を教えてくれなかったが、聞いても電話しなかったと思う。
笑顔がすてきで(ええはい、人生で彼女ほど笑顔のうまい人を知りません)
日本語がびっくりするくらいうまかった。日本アニメで学んだという。
ベトナム女子でいちばんかわいかったのはほとんど日本語ができないFさんで、
これまたまえにも書いたことだ。
おまえよくやるよと思われるかもしれないが、勤務中にFさんに無意識からだろう。
この職場であなたがいちばん美少女。美少女? わからない? かわいいってことだよ。
と働きながら伝えたら、なにこいつう、ふざけんなよ、みたいな顔をされて、
うわっ、かわいい、かわいい、今日のお給料いらないもう、と思ったものである。
「あんた、あたしのことを好きなの?」という女子の顔は万国問わずいいよねえ。
それから自分の魅力をおそらく知らないだろう黒服の胸の谷間も。
そこらへんに今後、生きていく可能性があるのかなと思う。
いや、ことさら生きていたくもないのだが。

ネパール女子のス○タは最後のころ、
毎回ピッキングのとなりに入れられ、いつもこっちがきつくあっちは楽勝。
ス○タはインド人顔だし愛想もよくないから、
ずっと「ふーん」だったのだが、
最後はあいつの笑顔かわいいじゃんとか思うようになっていた。
まあ、以上の勤務場所はNTSロジ戸田だが、
無給でけっこうなので1日でもいいのであの人たちに再会したいという思いがある。
それは法律上まかりとおらないのだが、なぜ法律が「正しい」のかわたしはわからない。
明日、死んでもいいので恥ずかしいことを書いた。
いや、死ぬまで本当のことを書かないのがある種の人間である。

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