「日本の聖地ベスト100」

「日本の聖地ベスト100」(植島啓司/集英社新書)

→ぼくも聖地巡礼は好きなほうだよね。インドではよく聖地巡礼をしたなあ。
ガンジス河の河口とされるガンガーサーガルから
源流のゴームクまでの旅がいちばん想い出深い。
あれは29歳の男一匹だったからできたことで、
いまはあのころに比べたらネット情報も豊富だし、
おまけでガイドをつけてやるって言われてもちょっと行くのはいやだなあ。
きついのがわかっているもん。ああ、そうか。
あのころはなんの情報もなく、
そもそもしんどさがわからなかったからゴームクまでたどり着けたのか。
ガンゴードリーでインド人のあんちゃんと肩を組んで泣きながらブラボーしたなあ。

本書はイケメン人気学者が多数の女性の取り巻きと日本の観光地を巡った記録。
植島先生はだれが認めているのか知らないが(世間?)、
宗教人類学者らしく彼が多くの美女と日本の名所旧跡をたずねたら、
それは観光ではなくフィールドワーク(学術調査)というものになるらしい。
で、大尽旅行の感想文を書いたら、それは学術的調査報告みたいなさ。
いまはネットで調べれば即座にわかるのだからそれはそれでいいのだが、
ほとんどのところは行き方の詳細さえ書いていないのだから、
これでは(スマホを使えない)老人向けガイドブックにもならない紙くずレベル。
こんなものが植島フィールドワークの集大成って、
おまえ、いままでなにをして生きてきたんだい?
ああ、セックスとギャンブルかい。
くそお、おまえだけいい思いをしやがって、こんちくしょっ♪

日本の聖地巡礼は要は観光になってしまうような気がして、どうしても興味がわかない。
それにどこも宿泊費、入場料、飲食代が高いから。
インドや東南アジア、中国と比べると目新しさがないし、しょせんおなじ日本だし。
沖縄は裏側では宿泊費も泡盛もめっちゃ安いという話を聞くが、だれか誘ってくれない?
植島先生みたいなイケメンや高学歴といったバックボーンに
裏づけられた自信過剰的対人能力が欠如しているからこういうときに困る。
いつもどこに行くときもひとり。植島さんはいつも美女といっしょ。
嫉妬から攻撃してみよう。植島、おい、間違っているぞ。

「不思議なことに、熊野三山信仰が日本の宗教史上、
いかに大切な役割を果たしたといっても、
別にそこから天才的宗教指導者が排出されたというわけでもないし、
何かその信仰の核となる明確な宗教的イデオロギーが存在したわけでもない。
かといって、他の霊場でよく見かけるように、
そこに参拝すれば長生きできる、病気が治る、子どもが授かる、お金が儲かる、
といった現世利益のキャッチフレーズが熊野にあったわけではない」(P120)


熊野は踊り念仏の一遍上人が大悟をした場所であろう!?
踊り念仏の一遍が誕生した場所と言ってもいいくらいなのが熊野である。
植島さん、美女とまぐわってばかりいないで少しは勉強してくれよ。
美女とチューばかりしていないで、チューとばかりはなあ、おい、学者なんだろ?
あと後鳥羽上皇が現世利益を求めて何度も参拝しているぞ。
わたしは17年まえに1回行ったきりだが、観光客はみんな現世利益を祈っていたからな。
そういう現世利益商売も(世界遺産になるまえの)当時はたくさんあった記憶がある。

話をビューンと飛行機レベルで飛ばす。ビューン♪
このまえ、よおしおれが平成の一遍上人なっちゃると思って(ウソぴょーん)、
韓国第一の仏教世界遺産「仏国寺・石窟庵‎」までひとりで行ってきたけれど、
新幹線みたいのがあってソウルから日帰りでちょー楽勝で、
パーフェクトに計画通りに物事が進みちっとも聖地を巡礼したという気にならなかった。
いままで行った世界遺産、聖地でいちばんつまらなかったのは韓国の「仏国寺・石窟庵‎」。
韓国自体も退屈きわまりなかった。
現地で手引きをしてくれるような人がいたら、もっと違っていたのだろうが。
そうそう、わたしはあの子に恩を返していないな。
大学時代、インドのアーグラで知り合った香港人の美少女がいたのよ。
留学経験があり、英語ペラペラ。
彼女を頼って香港に行ってみたら、彼女は家に招待してくれて家族を紹介してくれた。
おい、おれたち結婚すんのかよって(笑)。

しかし、海外旅行は実際問題、そういうのがいちばんおもしろいとも言える。
日本に観光に来る外国人だって、いくらアメ横を歩いたっておもしろくないでしょう?
(上野の)アメ横なんて高いから、日本人はほとんど買い物しないんだから。
浅草寺に行ったって日本の仏教がわかるものではない。
むしろ創価学会の文化会館を見学させてもらったほうがよくわかる(おれも見たことないし)。
いままで海外旅行でどれほど現地人のお世話になったか。
それを考えると、いつか恩返しをしたいのだが、外国人の希望者はいますか?
ソウルはつまらなかったけれど、じゃあ、東京のどこがおもしろいのかと言われても……。
計画しないでぶらりとそのときとまっているバスに乗るのがいちばんいいのかもしれない。
お偉い宗教人類学者の植島啓司先生もおっしゃっておられる。

「だいたいどこへ出かけるにも何の準備もしないことが多い。
それにはぼくの怠惰な性格によるところも大きいのだが、
いろいろ調べて知ってから行くとソンするような気もするからだ。
見たいものを先に見てしまったら、それがたとえ写真だったとしても、
出会ったときの感動は確実に薄れることだろう。
何事も偶然が好ましい」(P155)


植島啓司さんの新刊「運は実力を超える」が出ているらしい。いいタイトルやねえ。
最近はすっかり楽天ファンなので、楽天ブックスで買おうかな。
楽天ブックスはすげえ。木曜日、男性限定で書籍全品10%割引。
そのうえ楽天カードで買うとポイントが4倍もつく。
正直、新刊書店の終わりは近づいているような気がしてならない。
まあ、終わったら終わったらで聖地になればいいじゃん(笑)。
「ここはかつて本屋の聖地とされていた(神田)神保町です」
って「はとバス」ガイドのお嬢さんに紹介される廃墟とかいまより美しいかも――。

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「日本の原郷 熊野」(梅原猛/とんぼの本/新潮社)


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