「薬をやめれば病気は治る」

「薬をやめれば病気は治る」(岡本裕/幻冬舎新書)

→医者の著者がおかしなことを書いている。医者が出す薬をのむのはやめろとか。
薬はのめばのむほど寿命が縮むぞとか(早死にしたいおれはいい情報を聞いた)。
ならさ、岡本さんよお、もう医者を廃業したほうがいいんじゃないか?
そうなったら岡本さんは工場で若い外国人労働者といっしょに働けるかい?
患者がなにを求めて医者に行っているかといったら、薬だよ薬。
一般人は処方薬をお医者さまの許可なしには買えないから通院している。
なかにはこの先生に逢うと安心するという理由で医者にかかっているものもいようが、
岡本さんはそれほど大した人物なのかなあ。
だって、外科医以外はお薬を出すほか仕事がないでしょう?
そりゃあ、レントゲンやCTを見るとか、ないといえば怒られるだろうけれど。
結局著者は、たとえば肋骨を骨折した患者に痛み止めを出さず、
うちのリハビリに来いとかいう努力主義者なんだよねえ。
で、正義派ぶっているから始末が悪い。

「少なくとも医療界で生きていくには、薬のことを悪くいったり、
製薬会社を叩いたりするのはタブーです。
いくら正義を振りかざしてみたところで、
所詮は孤軍奮闘となるだけで、勝ち目はありません。
特に日本は、あまりにも国民がおとなしすぎて大きな声をあげないせいもあり、
正義感あふれるパイオニアはいつも討死にです。
日本という土壌では、正義はなかなか勝てないのかもしれません」(P48)


正義感あふれるパイオニア医師の岡本さんはアメリカで医者をやれよ!
けどさ、岡本先生、英語を話せるのかなあ、いひっ。
まったく薬のないアフリカの僻地とかで医者をやったらいいのかもなあ。
パイオニア医師の岡本裕氏が薬の代わりにすすめているものは努力である。
薬なんかに頼らず、もっと努力をしろ!
どうして限りある時間と持ち金を費やしてわれわれ患者がお医者にかかるのか?
それは国家資格保持者から「努力しろ! 努力が足らない!」と説教されるためなの?
正義のパイオニア医師は言う。

「薬をやめるというのは、むしろ正確ないい方ではなかったのかもしれません。
より正確にいうとすれば、自助努力によって、自己治癒力が高まれば、
薬が自然といらなくなるということなのです」(P161)


わたしは若くしてもう長らく降圧剤をのんでいるが、
そして降圧剤が大して意味のない可能性があることも本を読んで知っているが、
食事療法(しょっぱいもの大好きだもん!)や運動療法をしたくないし(時間がねえ!)、
さらに月に1回近所の美人先生にお逢いするのが
こちらの健康上必要だと信じるがために降圧剤もろもろを服用している。
ふん、早死に上等よ。とはいえ、正義に負ける悪役の自覚はなくもない。
おそらく「薬をやめれば病気は治る」ことも多々あるのだろう。
しかし、疾病利得みたいなものもあるんだから、完全正義の人にはちょっとなあ。

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