ある朝の会話

北戸田駅付近で3ヶ月間お世話になったAさんとあいさつを交わす。
「雨いやですねえ」
「今日はみんないらいらしていますでしょう」
「そういわれたら……」
「なんか今日は事件が起こりそうな気がします」
「わかる、わかります」
「Sさん。ほら、パチンコが好きな」
「ええ、Sさん」
「あの人、昨日休みだったでしょう?」
「はい」
「なにしていたんでしょう?」
「さあ……」
「どうせパチンコでしょう!」
「そんな決めつけるのは(よくない)」
「昨日も負けているはずだから、今日もピリピリして大声で怒鳴りますよ」
「……」
「Aさんもわたしも今日『供給』でしょう?」
「(ため息まじりに)はあ」
「いやですよね」
「うん。ツッチーとおなじでいや」
「いまわれわれふたりが職場に行かなかったら会社は回らなくなる」
「たしかに(そうとも)」
「このまま逃げちゃいましょうか?」
「!」
「そうしたらどうなるか」
「朝からお酒でものみますか?」
「おおっと、そう来ましたか!」

という会話を交わしながらふたりはとぼとぼ職場へ向かったとさ。
最近の変化。
もう数十回近く毎朝お逢いするたびにあいさつを申し上げても、
いっさい無言の(おなじ派遣会社の)M月大先生にあいさつをしなくなったこと。
M月先生は仕事中に話しかけても1回もお答えくださったことはない。無視される。
世の中にはどれほど偉い大先生の若者がいるのだろうと感心するが、
あいさつもできないやつが威張っているのが底辺の会社というものなのだろう。
もうあと数日だからと今日からあいさつするのをやめた。
AさんもM月先生にあいさつしても1回も返答をもらえたことがないらしい。
あの大声で怒鳴るパチンカスのSさんでさえ、
最近はあいさつを返してくれるようになったのに。

あと5日か4日か。派遣会社の事情もわかるのである。
どうやら埼玉県のこの派遣枠に入りたいという主婦層が大勢いるようだ。
そこにEさんやわたしが入ったから恨みを買うのかもしれない。
でも、今月はわたしもけっこう「供給」をやったでしょう?
女性には絶対できない、
しかし女性はしたこともないのにあんなものは楽勝だという「供給」。
女性陣はしたこともないのに「供給」は楽な仕事という。
わたしからしたら、あれは時給1000円ではとてもできない仕事。
ほかの日の楽勝仕事かあるため、数日に1回なら「やれやれ」やるかという。
今月いっぱいならさ。かわいい子もいるしさってほんと?
28日が終わりでその先、なんにもないがこれで終わりなのだろうか?
いろんな人といろんなことがあったなあ。
いったいどのくらいの人と仕事上でつきあったことだろう。
妄想ゆえ孤独を忘れたことだろう。
まさか40歳でこんなプランタニエを味わえるとは思わなかった。
みんな、ありがとう。ひと足お先にさようならと。さようなら。グッバイ。サンキュー。
また今年の年末に派遣で呼ばれて、
「供給」じゃなかったらいいです、Sから怒鳴られないならいいです、
とか言ったら、まあ呼ばれないだろう。
驚くほどみんなのフルネームを覚えている。
フトシさん、できたらツチヤくんではなく、ツッチーと呼んでくだされ。

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