ライン人生

いったいみんななにが楽しくて生きているんだろう? 
これねこれ。最大関心事。
でも、なかなか人に聞けないよねえ。あなた、なにが楽しくて生きてるのなんてさ。
生まれてきたから楽しいのなんて、記憶にない小学校入学くらいまででは?
そっから先はしたくもない勉強をやらされる。まじめに勉強しろ!
中高付属のところへ入れば高校受験がないからがんばれ!
落ちたら今度は中学で好きでもない勉強をやらされる。
大学の付属高校に入れば大学受験で楽をできるぞ。
わたしには日大豊山中も高嶺の花だったし、
明大附属のどっかの高校にもたしか落ちている。
高校でも勉強しろ! 好きでもないことを覚えろ! あたまに詰め込め!
どうしてかって? どこの大学を出たかで将来がかなり決まるからだ。
出身大学によって入れる会社が変わるのも、出世に影響するのも、
わたしが現実世界で見聞きした情報だと、
山田太一ドラマ「早春スケッチブック」が放送されてから30年以上経過した、
いまでもどうやらおなじのようだ。
やりたくもないことばかりをして社会に出たら、
またこれでもかとおもしろくもないことをやらされる。
勉強は嫌いと言ってもいいが、仕事は好きなふりや「やる気」を見せなければならない。
なんのために正社員としてやりたくもないことをするのか。
おそらく老後にやりたいことするためだろう。
いざ定年になったらことさらどうしてもやりたいことはなく、
いつまでも仕事にしがみつこうとする。
いまの日本社会上層部は仕事人間の高齢者ばかりではないか。

なにか目新しいことを書いたという気はない。
上記のことは、わたしが大学時代の原一男ゼミで発表したシナリオの内容だ。
多数決で映像化するシナリオを決めるルールだったが、
わたしの作品にはひとつふたつしか票が入らなかった。
そのとき高評価を受け映像化されたのが、政治家秘書のお嬢さんのシナリオだ。
彼女は美人で育ちも性格もよく、上流社会を身をもって体現していた。
美しく貴い早稲女(わせじょ)はNHKに順風満帆に入社した。
ど底辺出身の映像作家、原一男教授は、
卒業後どこかで彼女と再会したことを嬉しそうに話してくださった記憶がある。
いまもそうだがわたしは大学時代もまた世間というものをまるで知らなかった。
おなじ早稲田でも政経学部や法学部が偉そうにしていた理由が最近わかった。
どうしてこんなあれなやつが早稲女とくっついているのか当時はわからなかったが、
いまでは出身階級の相違というやつだろうと焼鳥屋の息子の分際でもわかる。
ゼミには集英社に入ったイケメンもいて(超ミニスカの彼女ありき)、
おれが食い詰めたら仕事をくれと冗談半分で言ったら、
あっちも冗談半分困惑半分で「ああ、わかった」とおっしゃってくださった。
集英社の彼の名前もNHKの彼女の名前もいまではもう忘れてしまった。
みんな夢でありました。みんな夢でありました。

COMMENT

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02/02 20:13
. そういうところで「冗談半分」ではなく本気で食いついていき、恥も外聞もなく仕事をもぎ取れるかどうかが人生を決める。ツチヤくんには万事、必死さがないんだろう。








 

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