人権王子(第3話?)

みなはん、田口と田畑の名前の違いを知っておましゅうか?
田畑は田も畑もたがやさんと生活できへんちゅう意味や。
田口は、田の(水)口にいる。
田仕事をやったことのないもんがわからんのが田口のよさや。
田口さんはそらまあ資産家でぎょうさんお金を持ってはった。
そこに生まれちゃ「あかん子」ができたけれど、大旦那さまは生みなはれ、生みなはれ。
将来、人権さまになるのだから、この子は恵みだと男子を「雄大」と名づけたそうや。
雄大な知的障害者というのも変な話やけんど、
この子は性格もゆがまず、親のちからもあって、ふつう中学、ふつう高校と進みなはれた。
大学まで行かす手もあると、地区の女好きのブロック長は言いよったが、
雄大自身がこのへんで勉強は満腹やと宣言したとのことや。

そういえばそうそう、雄大は生まれてからこの方、
女というものに困ったことがなかったのう。
中学では例の人権さまの妹からじきじきに筆おろしをしてもらう。
なんでも聞いた話だが、なんとなんと、中坊売女は雄大の肉奴隷になれと、
施設にいた人権さまの兄から命令されていたとのことで、
ありとあらゆる性技を雄大はこの貧乏な美少女で試したということを
カド打ちで聞いたものがおる。
雄大はいまこの美少女の名前を覚えておらへんが(当時も覚えていたかどうか)、
それは国家が認める人権さまだから詮方なく仕様がなく、
これはむしろ犯罪どころか人権的には美談になるそうや。
そういわれりゃ知的障害男子と貧困美少女の
肉体桃色遊戯は芸術的な美しさがあるのう。
まあ、これは人権屋の先生のおっしゃっていたことの口真似だ。
雄大は高卒であるリネン工場に入ったそうや。
高校同様、ここもまた親の田口のコネやねん。
雄大の月収は手取りで15万ほどだったが、田口の親からは
その5倍以上の小遣いをもらっていたのはこのあたりでは知らんものがいない話だがや。

雄大がほかの人権さまと異なるのは、
激昂しないところ、いきなり怒らないところやったのう。
そのうえ田口のお坊ちゃんということで、
職場のパート中年女性はみな率先して田口の人権さまのマラを吸引したものやった。
その功徳といったら驚くべきや。
功徳、功徳、功徳の大フィーバー、大放出、赤字覚悟の大勝利。
田口の人権さまの雄大なマラに触れると、
あるものは足萎えが治り、別のものは目が見えるようになった。
これはブロック長の話だから怪しいが、精神の病が治ったものもおられんたとか。
そないこともあるんや、
とカド打ちのババアは飲めない酒を少しずつすすりながら話してくれたもんだ。
このあたりの人権さまに酒の味を教えるのはカド打ちのばあさんのお役目やした。
「人権さまは怖いからのう」
かつて何度も聞かされ、いまも忘れられない言葉である。
「人権さまはなんでもすぐお忘れるなるのがお偉い」
酌婦のババアがそういうので振り返ったら、
男性知的障害者がへらへら笑いながら歩いていた。
彼のまえには健常者の美少女が子犬とじゃれながら笑っていた。

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