人権鬼(第2話?)

近所に仲のええきょうだいが3人おったんや。姉、弟、妹じゃったか。
なかでも弟さんは身体も細うておとなしい子ばってん気のやさしい子じゃった。
少々あたまの回転が鈍いちゅう話もあったが、それは生まれつきじゃけん。
あれは彼が中二のときじゃったかのう。
役場からお偉いさんが複数来よって、男の子んば強制的に連れてったんや。
細い男の子は泣いて泣いてのう、父母とも姉妹とも別れたくないちゅうて。
うちらもだいぶ涙を流したもんや。
ばってん2週間後に戻ってきた男ん子は人権さまになりあがっておらした。
よく知らんけんど、知的障害者ちゅうねんか?
きょうだい3人いつも仲良くお風呂に入っとるっちゅう話やったが、
弟さんはいつも姉妹に細い身体を洗われておったようだ。
ばってん人権さまになった男は仁王立ち。
中心の男根、まあマラやな、あれをおったてて姉妹に口で洗わせるちゅうねん。
村の朋輩が聞きよったら、
施設で雄大ちゅう名前のタメの人権さまがそうさせろと教えたそうや。

そっからは一家悲惨の一言や。
お父ちゃんは気味が悪うて逃げ出す。おかんひとりでどない食うてけいうねん。
お母ちゃんはそこから酒びたり、パチンコびたりや。
お姉ちゃんは気立てのいい子やったが、高校を卒業しても勤めるところがあらへん。
いまじゃ風俗で働いておるが、地元で有名なめんこい子じゃったので稼ぎは悪うない。
一家を支えているのは、みんなから淫乱(いんらん)言われとるこのお姉ちゃんや。
妹さんは中学に入ったとき、兄(あに)いが人権さまやウスノロやちゅうことが広まってな。
そらあお姉さんよりもはるかにベッピンさんやったのだが、悪い男に捕まってのう。
あの中学では妹さんのいかがわしい.ビデオを観るのが通過儀礼やそうや。
人権さまのお兄ちゃんのためやと騙されて素っ裸になった妹さんはいまは不登校。
家でひきこもって写メで自分の裸を撮って販売しているそうや。

かんじんのお兄ちゃんはどうなったかというと、
中学を卒業してリネン工場に入ったはいいが、
使いものにならんそうや。奇声を上げたり、ものを周囲に投げたり、暴れまわったり。
でも人権さまやから周囲はどうすることもできへん。
ブロック長という人が毎週工場に通ってとりなしをしておったようだ。
善意? 好意? そんなもんやあらへんことは、ここらの人はみんな知っとる。
夜中になると人権さまの中学生の妹さんとブロック長がなにをしちょるか。
おふれこやがブロック長はおかん、風俗のおねえ、中学生のひきこもり娘。
3人とも関係しとるんや。血はおなじでも味は違うんやのう。
そんなことをカド打ちで酒を飲んで充血した目の男が、
そらもう自慢げに話していたことを聞いたものはぎょうさんおる。
ブロック長は信心しよると、こないええ思いができると若い衆に話しとるそうや。
信心するものが増えることはええ。

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