「我ら糖尿人、元気なのには理由がある」

「我ら糖尿人、元気なのには理由がある」(宮本輝・江部康二/東洋経済新報社)

→創価学会の紫綬褒章作家・宮本輝と医師の江部康二理事長の健康対談本。
糖質制限食が糖尿病に効くというある医師の新説(珍説?)を
文学界の長老権威が保証している本。
さすがにまだ糖尿病は来ていないからよく知らないけれど
(父親は糖尿病だからいずれ来るかも)、
糖尿病もまた数値異常の病気ではないかしら(血糖値)。
ある数値が医者の規定したもの以上だと異常(糖尿病)だと診断されるという。
このへんはよくわからないで書いているので間違っていたらごめんなさい。
高血圧とか高脂血症はあれは完全に数値異常の医者造成病気だよね。
だって、医者が正常か異常かの数値を決めていて、さしたる根拠はないわけだから。
ただ高血圧の基準値を下げれば医薬品会社が儲かるという話だけで。

けっこうふつうに生きている人というのがいるものである。
それほどお金に困っているわけでもなく、かといって夢中になるものもないという人たち。
そういう人たちのなかで目標のようなものをほしがる人がいて、
それが健康になっているような気がする。
本書は最初は糖質制限食(ごはんやパンを食べない。甘いものもダメ。ジュースNG)は
糖尿病に効果があるという話である。
ビールや日本酒はダメだが、ウイスキーや焼酎はのんでもよく、
食事はごはんやパンこそダメだが魚肉チーズなんでもOKというすばらしい話だ。
わたしも糖尿病と診断されたら、99%糖質制限食を始めることだろう。

そこでストップしていたらよかったのだが、本書は暴走をスタートする。
糖質食品は統合失調症を悪化させるだの、アトピーによくないだの、
あたかも糖質食品は諸悪の根源のごとくである。
半面、糖質制限食はまるで創価学会のような絶対正義あつかい。
糖質制限食はダイエットになるし、万病に効くし、ガンも治すとか吹かしている。
それってまるでまるで創価学会的な思考じゃないですか。
正しいご本尊に向かってお題目を上げたら万病快癒、目的成就、正義正義みたいなさ。
人間ってつねに糖質制限食(創価学会)的なものを
求めてやまない存在なのかもしれない。
ここで人間を庶民って言い換えたら、
インテリぶるなよってすぐに批判コメントが飛んでくる。
庶民はつねに糖質制限食(創価学会)的なものを求めてやまない存在なのかもしれない。

もちろん、本書にも有益な情報も多々掲載されていた。
糖質制限食は長期データがないらしいね。
10年、20年、30年、糖質制限食をやったときのデータがいまだ存在しない。
わたしからしたら、そもそも10年も糖質制限食なんかできるもんかと思うけれど。
だって、メシはうまいしコンビニおにぎりもいけるし、
なにより寿司を食えない人生ってなんだ?
当方はパンとはあまり縁がなかったが、パンはパンでうまいだろう?
なんでも食べ放題で50で死ぬのと糖質制限食で90まで生きるのなら、
いうまでもなく当方は前者を決然として選ぶ。
というか、糖質制限食ってお金持しかできないような気がする
(ヌードル系NG、つまり冷凍パスタどころかカップ麺も一切禁止)。
それから、それから医療情報。
病院は薬を出せば出すほど儲かるというのは、
あれはむかしの話でいまはそうではないらしい。
薬価のコントロールを病院ができなくなって院外処方が増えたとのこと。
ということは、お医者がいっぱい薬を出してくれるのは、患者を思ってのことなんだなあ。
患者の期待に応えるためにお医者さまはお薬をたくさん出してくれている。
わたしも病院にかかって薬が出なかったら損をした気になるしね正直。
そういえばここ10年くらい薬局で目薬以外の大衆薬を買ったことがない。

本書で創価学会の重鎮で紫綬褒章作家の宮本輝氏が仏法的説教をしている。

「仏教の言葉に、「賢位(けんい)に居(こ)す」というのがあるんです。
修業を積んだと本人も言い、世の中もそう思っている僧侶がいるとします。
そんな僧侶がある程度の位にまで進むと[紫綬褒章でっか?]、
自分の頭のなかで考えている仏教観、思想の範囲に閉じこもろうとしてしまうんです。
自分が積んだ修行、その高い地位、つまり賢位から出ようとしなくなる。
そのことを「賢位に居す」と言うんです。(……)
それはもう、あらゆる世界にあります。
医者の世界だけではなく、世の中の専門職と言われている人は、
自分の信じてきたやり方でその地位を築いてきたわけですから、
どうしてもその権威を信じてしまうんです。こうした人たちの最大の問題点は、
自分の知識とか知恵などの範囲の外にあるものに対して、
どうしても心を閉ざしてしまう。心を開こうとしないんですね」(P32)


あたかも自分は「賢位に居す」とは無縁だ、
と言いたげな受賞歴豊富な文壇権威のお言葉である。
編集者やカメラマンといったお連れなしに、
作家がひとりでまったくのひとりでブッダの修業地であるインドを1ヶ月でも旅したら、
かの権威の文学作品はどのような変化を見せるのだろうか。
芥川賞選考委員として
「賢位に居す」状態にいるいまの宮本輝氏にはできない相談だろう。
せいぜい糖質制限食で120歳くらいまで長生きしてくださいませ。

COMMENT

Q URL @
12/02 12:21
. >インテルぶるなよってすぐに批判コメントが飛んでくる

私はAMDぶってるとよく言われます。
Yonda? URL @
12/08 08:53
Qさんへ. 

おれ、悪いけど逢ったらいい人よ。








 

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