様子見状態

その後、顔面神経麻痺はどうなったのか?
なーんか、めんどーくさくなっちゃってさ。
べつによくなったとかそういうことじゃなくて、打つ手がないようで。
おそらく発症から約2ヶ月経っていると思われる現段階では改善のきざしなし。
というか、鏡を見るのが嫌いだから、自分でもいつ発症したのか正確にはわからない。

最後にT大学病院に行ったのは先月、8月29日。
T大学病院とか書くと東京大学かと思われちゃうから、帝京大学病院と書いておく。
帝京大学病院眼科に3週間ぶりの診察。
また視力検査をされる(保険点数がつくらしい=お金を取れる)。
ちなみに視力検査は(視野検査とは異なる)「C」を言い当てるおなじみのあれね。
朝急いでいたため仕事用の壊れてもいいメガネをかけていってしまう。
検査のうえではこのメガネでもよく見えているとのこと。
お若い男性眼科医とは3回目の対面。
すげえ偉そうで、ふんぞりかえった医師で、こういうやつがいるんだなあ、
と過去2回は思ったが、どうしてか今回は低姿勢。
前回、視野検査の結果は異状なしと言われた記憶があるが、
今回は画像を見せられ左の視野が狭くなっていると言われる。
これって問題にする人がいたら大問題になるんじゃないかなあ。
わざわざ視野検査のために来院させて、結果は異状なしといったんは言ったが、
その次の診察では左の視野が狭くなっているって、それなに?
まあ、板橋区の帝京大学だからこんなものか。
帝京大学の若い講師が庶民を見下していいかげんなことを言うって、
それがまあ世の中だという認識がこちらにあり、ことさら怒る気にもならない。

同大学病院耳鼻科で1ヶ月以上ぶりの聴力検査を受ける。
その後に耳鼻科を受診。
リハビリ科の顔面神経麻痺の権威に「たらい回し」にしてくださったのは、
この若き耳鼻科医でしたか。「どうでしたか?」とか聞かれてもねえ。
むしろ、こっちが電子カルテにどう書かれているか聞きたいくらいなのに。
「希望はないって言われました。
リハビリをすると早く後遺症が出ると言われましたが、どういうことなんですか?」
「そういうことなんでしょう」
「治らないと言われましたが、いくら本当のことでもそんなことを言われたら……」
「医者は本当のことを言わなきゃならないでしょう?」
たしかにそうですけれど、いくら権威だからって未来を言い当てられるの?

聴力検査の結果は、うーん、とうなった。
約1ヶ月まえと比べて左の聴力はほぼ完全に検査上は復活しているらしい。
モスキートレベルの実際の聴力と無関係レベルの聞こえは悪いが、
帝京大学病院耳鼻科としては左耳聴力は正常とのこと。
そうは言われても当方の感覚では左耳はまだ聞こえにくいのだが、
聴力検査の結果は正常。
もう1回、例の顔面神経麻痺の権威の診察を受けてみてはどうかと言われる。
相性がよくないのでいやです、と答える。
顔面神経麻痺のレベル(数値化)は以前と対して変わりなしとの診断。
いちおう顔面神経麻痺の手術はできることになっているけれど、
帝京大学病院耳鼻科では事例が少なく実際的には無理らしい。
めまいと立ちくらみが依然激しいことを伝えると薬を変えられる。
耳鼻科受診を継続したほうがいいのかたずねると、それはそうでしょうとのお答え。
4週間後の受診を予約したが、なんのためかはよくわからない。
当方の庶民的感覚としては、
1ヶ月の変化を医療者の目で見てもらうとどうなるか知りたいというくらい。
受付で眼科の受診日も4週間後に変えてもらう。

他人に期待していないところがある。人生にも人間にもあまり期待していない。
医者に治してもらおうという気持があまりない。
治るものは治るのだろうし、治らないものは治らないだろうとあきらめている。
今日は9月10日。
いちおう発症とされている日から約2ヶ月経過したことになる。
重度の顔面神経麻痺がどうなっているのかはよくわからない。
というのも、相変わらず鏡で自分の顔を見るのが嫌いでよく見ていないからである。
職場で同僚に話しかけたときの相手の顔つきから、
ほとんどよくなっていないことがうかがえる。
きっと話すときひどく口が曲がっているのだろう。まさしく顔面障害者。
鏡をよく見ていないのでわからないが、ちょーポーカーフェイスのような気がする。
左顔面が動かないから笑いや怒りといった表情をつくることができない。
うら若き女性が顔面神経麻痺になったら苦しみは激しいのだと思う。
こちらはむかしから自分の顔が大嫌いだった醜男(ぶおとこ)でよかったとも言えよう。
いまの段階でこの状態だと、もう一生表情を失った顔面障害者なのかもしれない。
けどさ、一生っていってもあと数年くらいかもしれないし、
かりに顔面神経麻痺が治ったからといって、それはそれでたいへん望ましいことだが、
かといって人生に希望が芽生えるという年齢でもない。
リハビリは気づいたときに慰め程度にやっているが、そこまで熱心ではない。
権威先生からやればやるほど
「早く後遺症が出る」とかわけわかんないことを言われているしね。

来週の今日、土曜日、東川口病院の脳神経外科を受診する。
はじめて顔面神経麻痺を診てもらったのが、この帝京の脳外科の先生であった。
来週の段階であまりよくなっていなかったら、
一生そのままかもしれないと以前から言われている。
わたしの感覚ではよくなっているようなきざしは見られない。
相変わらず左目のウインクはできないし、
むかし得意だった口笛もまったく吹けない。
まあさ、これが人生というものかって感じやね。
ひとつの手として医療いっさいを変えるという方法もあるのだろう。
たとえば慶應大学病院には顔面神経麻痺の専門チームがあるらしいので、
そちらへ行って顔面手術をしてもらうことに希望をつなげる。
いざ手術するとなったら2週間以上の入院が必要な模様。
そのまえにも検査、検査、検査で信濃町への通院を求められるであろう。
経済的にはたぶん大丈夫なんだろうけれど(問い合わせてみないとわからない)、
そこまでむかしの自分の顔に執着できないというか。
そもそも鏡を見るのが大嫌いだから、むかしの自分の顔をよく知らないんだなあ。

いったいこれからどうなるんだろう。
いまだに今年の終わりごろには、
自然回復しているのではないかというおかしな希望を持っている。
おのれの運の強さへのこの自信はいったいなにゆえなのか自分でも怖い。
ユング的には(ユングってだれそれ?)、いんや、河合隼雄ふうに考えたら、
ある旧態のペルソナ(仮面=顔面)が自然に壊れて、
べつの顔を持つ過程という意味解釈も可能。
結果が「変な顔」というこちらの精神障害に見合った顔面障害かもしれなくて。
けっ、どうせおれの顔なんかにだれも興味がないだろ!?
そういう人生への深いあきらめと他人への醒めた嘲笑は相変わらずである。
顔面神経麻痺になって悩めるのは、
多くの友人や愛する家族に恵まれたものの特権ではないかと思う。
なにかに対する反省がまだ足りないのかもしれない。
いまのおれって左顔面がまったく動かないスーパーポーカーフェイスだから、
毎日わがはいさまと接する人は怖いのかもしれない。ごめんちょ。

COMMENT









 

TRACKBACK http://yondance.blog25.fc2.com/tb.php/4642-d2f64ff6