人権標語

いつだったか勤めていた会社で上から人権標語を応募してはどうかと言われた。
社会的弱者といわれる女性や障害者を、
過剰にたたえる(偽善的な)標語(道徳短文)をつくるのもおもしろいのではないかと。
採用されたら粗品が出るらしい。
期限は1週間以内と言われた気もするが、
仕事大好き会社人間であるアルバイトのわたしは即刻即日その晩、
人権標語をふたつも上司に提出した。
酔っぱらって思いついたふざけたものである。
「パワハラは絶対禁止とパワハラ上司」
「セクハラはらはら初恋でした」

こんなサラリーマン川柳のようなものを酔った勢いでつくってしまい、
翌日はとても気恥ずかしかったものである。
「パワハラは絶対禁止とパワハラ上司」
自画自賛がすぎるのだろうけれど、
会社組織の矛盾はすべてこの標語に象徴されているような気がする。
「セクハラはらはら初恋でした」
セクハラなんてさ(ほかのハラスメントもおなじだが)、
すべて自称被害者の自己申告にすぎないと言えなくもないだろう。
世間的には恋愛は好ましいものとされているが、
そういう純なる善なる美なる恋愛精神からなされる行為もセクハラなのか。
ぶっちゃけ、メール送信1通でさえセクハラ認定されかねない。
もてない中年男がちょっときれいな子の仕事を、
当人によかれと思って手伝ったらセクハラ指定されてしまうこともありうる。

パワハラをする人っておもしろいよねえ。
どうしておまえはそんなにエス(SMのエス)なのかってスゲエと思う。
どれだけパワハラされたら、そんなに下にパワハラをできるのかって話。
人間ってやられたことはやりかえすよねえ。
後輩をいじめる先輩は、
かならずと言っていいほどかつて先輩から理不尽なしごきを受けている。
教授からいじめられた講師はほとんど絶対、
教授になったらそれが権利だといわんばかりに目下のものをこれでもかといじめぬく。
で、講師に「私の指導教授は人格者でした」と言わせたがる。
パワハラがうまい人は本当にうまくてこちらが舌を巻くほどである。
男ってみんなパワハラやセクハラをしたくて偉くなりたがるんでしょ?
――そんなことを、ある女性が言っていた。

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