性差について

世界は言葉でできているから、
言葉についてあれこれ考えることが世界理解と近しい行為になる。
たとえば「男にする」「女になる」という日本語がある。
「あの人を男にしてあげたい」「妙子は19歳のとき女になった」
こんな具合で使われる言葉だ。
「男になる」「女にする」という言葉の使われかたはめったにしないのではないか。
男は周囲から男にしてもらうものであり、
女は男から女にされるのではなく、
どういうわけか「女になる」ものなのかもしれない。
わたしは生まれ変わったら意地の悪い美しい女になりたい。
女で、女でこう思っているものはいるのだろうか?
女で、生まれ変わったら醜くてもいいから社長(男)になって威張りたい、
とか妄想しているご婦人――。
いまの日本は男であることがとにかく辛いような気がする。
ああ、女になりたいが男は「女になる」ことができない。
ならば、男になるしかないのだが、男は女が「女になる」ようにはいかず、
周囲の人たちの協力を得て、
こいつを「男にする」ぞと持ち上げられてはじめて男になることができるのだから、
協調性の乏しい当方にはかなりの難業と思われる。

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