好きなようにしろよ!

やたら疲れていて本当は外に出たくないのだが、
痛み止めがもうないのでひと駅ばかり離れた整形外科へおもむく。
ここ2週間ほどまた肋骨が痛み始めたのでレントゲン結果も知りたかった。
かつて2時間以上も待ったことのある繁盛医院が今日は天気のためかガラガラ。
すぐにレントゲン撮影に呼ばれ、院長先生の診察を受ける。
男性50代半ばか。
レントゲン結果はだんだん骨がくっつき始めているとのこと。よくなっている。
え? まだ骨はくっついていないのかと内心ひるむ。
また肋骨の痛みがぶり返してきたことを伝えると、
レントゲン的にはよくなっていると再度繰り返される。

わたし「そういうことはあるんですか?」
院長先生「ある」
わたし「レントゲンで見てもよくなっているのに?」
院長先生「週2、3回リハビリ(電気治療?)に来てください」
わたし「時間的余裕がないので無理です」
院長先生「いつまでもよくならないよ」
わたし「ほかにもいまたくさん病院に行っているので余裕が(ない)」
院長先生「うちだって病院だよ」
わたし「……」
院長先生「選ぶのは土屋さん。
リハビリに来て病気(怪我では?)を自分で治していくか、
いつまでも痛み止めでごまかして様子を見るか」
わたし「……(脳内で損得計算ING)」
院長先生「そんな仕事で肋骨を使っているといつまで経っても(治らないよ)」
わたし「……(先生が労働開始OKと言ったのでは?)」
院長先生「どっちを選ぶ?」
わたし「痛み止めでもうしばらく様子を見ようかと」
院長先生「そう。痛み止めは弱くするからね」
わたし「え? おなじのにしてください。
(だって痛み止めを服用していても痛いときがあるのですから)」
院長先生「2週間ぶんでいいね」
わたし「3週間ぶんください(前回も3週間ぶんくれたじゃないですか!)」

院長先生「好きなようにしろよ!(怒鳴る)」

わたし「(恐れをなして)では、2週間でいいです」
院長先生「こっちだって困るんだよ。
いつまでも痛いって言ってきて、そのくせこっちの言うことはまったく聞かない。
こっちにはこっちのやり方があるんだ。うちの責任問題になる。
2週間ごとに経過を見るのがうちの方針なんだ」
わたし「……(怒鳴ることはないじゃないですか)」
院長先生「お大事に」

会計で処方せんを見ると、1週間ぶんしか痛み止めが記載されていない。
わざと? いやがらせ? たまたまの偶然?
事務員に「先生は2週間ぶんくれるって言っていましたよ」と指摘する。
「先生に確認してみます」
約束どおり2週間ぶんの痛み止めをくれる。
「次回の診察は2週間後に」
「あれだけ大声で怒鳴られたら、もう来れませんよ」

医者から大声で怒鳴られたのははじめてだが、
むかしの医者はそういう存在だったのかもしれない。
そういえば2、3年まえべつの近所の整形外科でも叱られたことがあった。
あの先生は痛み止めさえ出してくれなかったから、
まだ院長先生のほうがましなのかも。
いまちょっぴり反省モードなので自分が「正しい」と主張したいわけではない。
あんがい整形外科の院長先生のほうが「正しい」のかもしれない。
世間的な評価形態では、医師の診察のほうがほぼ絶対的に「正しい」のだろう。
あの整形外科医院は人件費をたくさん使っているから、
今日は閑古鳥で院長先生のご機嫌が悪かったという特別な事情もあるのだろう。
7、8年まえのわたしだったら病院名を書いていたかもしれないが、
いまはあの医院の従業員さんたちの生活雇用のことを考えてしまい、
とてでもそんな独善的かつ暴力的なことはできない。
あの院長先生も悪い人ではなく、肋骨骨折を発見してくれた恩人とも言える。
本来は3千円の診断書を二度も(無料の)手書きコピーで書いてくださった、
言うなれば現代の赤ひげ先生である。
こう書いているうちに自分が間違っているような気がしてきた。
でもさ、本当にリハビリに通う時間的な余裕がないんだ。
とりあえず対症療法をしてもらい、自然治癒を待つというのが当方の好むスタンス。
しかし、あの先生からあんなに大声で怒鳴られるとは思わなかった。
きっとひでえ患者なのだろう。

これからいったいどうしたらいいのか。
いちおう2週間ぶん痛み止めはゲットしたが、
時期的には直観的にはこのくらいで痛みもある程度のおさまりを見せそうだが。
また違う整形外科に行くとなると、
以前のレントゲン写真はないし、初診料(?)やらなにやらめんどうくさい。
そうそう、今日レントゲン写真を見せられながら、
「ほうら肋骨4本がおかしくなっている」と言われたような記憶がある。
最初は肋骨1本が折れているという話だったのだが。
レントゲンも一度やったあとになぜか再度撮り直しをされたし、
疑心暗鬼に「本当のこと」を疑うとそこは地獄の一丁目。
院長先生の「好きなようにしろよ!」は名言である。
受けたことはないが、
カウンセラーが不満ばかり口にするお客さんに言いたいことはこれだろう。

「好きなようにしろよ!」

相談とか言ったって、どうせあなたはこちらの言うことを聞かないんでしょ?
だったら、好きなようにして! 好きなようにしろよ!
「あなたの好きなようにしてほしい」と心のなかで願いながら、
最後までその禁断のひと言を口にしないのが、
ほんもののカウンセラーなのかもしれない。
今日はみなさまに価値ある名言を披露したい。
わたしの言葉ではなく繁盛医院の権威ある名医のお言葉である。いいか?

「好きなようにしろよ!」

COMMENT

URL @
08/27 20:15
要するに. あなたは、怒鳴りつけられたことがわだかまってどうしようもないと言いたいのですね。それはたいへん辛うございましたねえ。
中小クリニックには得手不得手のようなものがあるように思います。ヒマな老人の集まる処では肉体労働者の気持ちは理解できないかもです。どうだろう。
投薬指示は単純ミスじゃないかしら。いやなんとなく。点数とか知らんけどね。
早く良くなれ。良くなりますように。(俗にいう無神論者)
URL @
08/27 23:10
. 浮間舟渡から「ひと駅ばかり離れた整形外科」ということは

・北赤羽整形外科
・とだ井上整形外科
・かつた整形外科クリニック

のどれかですね。とばっちりを避けたければ、はっきり実名を書いた方がいいです。小谷野敦もそう言っているでしょう。
URL @
08/27 23:18
. ttp://yondance.blog25.fc2.com/blog-entry-4544.html

というか、医院名は過去の記事に出ていますね。院長の氏名は提箸千博(さげはしかずひろ)。医師登録の年から推すと「50代半ば」よりは、もう少し若いでしょう。他の医院の院長のほうが「50代半ば」に近いので、ここはやはり実名を出すべきだったと思います。
sandance URL @
08/28 18:13
. 本領発揮といった所ですね。
どうせ医者にグチグチ抗議じみた事を言ったんでしょう。分かりますよ。
怒鳴られるなんて普通じゃないですもんねえ。
ヨンダさん「お前が仕事OKだって言うから仕事してんだぞ!だから痛いのはお前が悪い!」
医者「お前が勝手に痛むような事してんだろ。てめーの仕事内容なんて知るかよ。骨折なんだから安静にしない限り治らないのは当然だろうが」
労働者階級辛いですな。快方に向かってると言われたのが多少の救いでしたね。
yonda? URL @
08/28 21:45
. comment
お医者さまは、「かんじゃさんのせいかつ」のことが、よくわからないんだと思います。
お医者さまの想定する内容でちりょうのことをかんがえているのでしょう。
お仕事したら時間の余裕もなくて身体も使うから肋骨に響くことを話してそうだんして、
診断書を書いてもらって、もう少しやすんだ方がいいかどうか聞いて、とにかく身体をなおしてね。
- URL @
08/30 02:40
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