「「頭がいい」とはどういうことか」

「「頭がいい」とはどういうことか」(米山公啓/プレイブックス・インテリジェンス)

→著者は医師の国家資格をお持ちのフリー(サイエンス)ライター。
大学病院の研究者から雑文屋になったのだから、そうとうな変わり種だろう。
「頭がいい」とは、いったいどういうことなんだろう?
わたしは経験的に「おまえは自分が頭がいいと思っているんだろう」
とからまれることが非常に多い。
当方よりもよほど肩書が上の人間からも、そういう対応をされることがある。
わたしは自分が「頭がいい」と思ったことはほとんどない。
読書スピードも理解力も上の人にはかなわないし、
対人能力にいたってはカスとかホコリに比すのが正しいと思っている。
とにかく世事わからないことが多すぎる。
たとえば、どうして人は自分のことを「頭がいい」と他人に思われたがるの、とかさ。
わたしはバカに見られたいと思ってバカにもわかっていただけそうな文章を書いている。
正しい偉そうな秀才の文章の書き方は知っているけれど、あれ、おもしろくないじゃん。
やたら紋切型の四字熟語や意味不明の外国語を使う手口。

この記事を書いていて気づいたが、このあたりのわざとバカっぽくふるまっているところが、
人から「おまえは頭がいい人ぶっている」と叱責される原因なのかもしれない。
いまはテレビから消えたらしい、お笑い芸人の鳥居みゆきとか絶対に「頭がいい」けれど、
バカっぽくふるまっていたよねえ。
だから、嫌われたというようなところもあるのかもしれない。
もちろん、わたしは頭もよくなく、あるいはいまもいま、
計算してバカっぽくふるまっているのかもしれないけれど。無意識で。
無意識ってなに? え? わかんなーい、いえーい、やっほう♪
わたしがいちばん「頭がいい」と見上げるのは携帯(電話)ショップの店員さん。
あれだけころころ変わる機種情報を覚えられ接客もできるって天才だよ。
しかし、その「頭がいい人」からかつてバイト先で
「ツチヤさんは頭がいいから」と言われたことがある。
えええ、よっぽどそっちのほうが頭がいいじゃんと言い返したものである。
もしかしたら「頭がいい」人というのは、
他人の「頭のいい」ことに気づく人なのかもしれない。
著者は著者の定義によると「頭がいい」けれど、わたしはバカのようなのでホッとした。
本当にまったく世の中で活躍するということが人生でなかったや、いひっ。

「世の中で活躍するということを「頭のよさ」のひとつの定義として見るなら、
学歴はまったく関係なくなってくるし、
むしろ、常識の範疇(はんちゅう)からずれている人にこそ、
本当の能力があるように思える。
特に芸術や音楽の分野では、IQだけでは測りきれない能力があり、
それを見いだすシステムやチャンスが必要であろう。
しかし、日本ではいまや芸術すら権威的になってしまい、
特に美術の世界では公募展に入選するには、
それを審査する派閥に所属して絵を習わねばならない。
オリジナル性の高い芸術作品を作ることが本来の芸術家であろうが、
日本ではそれができにくい側面があるのも事実だ。
残念ながら、現実社会では広い意味での頭のいい人を的確に評価できていないのだ。
それは芸術だけでなく、科学研究分野でも同じことである。
突然ノーベル賞を受賞したことで、
日本にもこれほど優秀な人がいたと初めて、気がつく社会である。
頭のよさを偏差値やIQだけで評価する社会は、
それだけ未熟な社会であり、それが現在の日本なのであろう」(P155)


しかし、おかげで恩恵を受けている著者やわたしのようなものもいるのかもしれない。
結局、日本のみならず白人社会もブランドじゃないかなあ。
著者は非常に「頭がいい人」だと思うが、
主張の根拠はどう考えても医師の国家資格なのである。
著者が高校中退だったら、だれも耳を貸すものはいないのではないか。
結果がすべてというか、そんなものなのだろうなあ。
頭のよさは結果(学歴)でしか証明できないようなところがあるのかもしれない。
生活能力の極めて低いわたしはお金を稼げる人は「頭がいい人」だと思う。
自分がバカで頭がよくないことを心底から認知したとき、
その痴呆的態度が周囲には「頭がいい人」のように錯覚されるのかもしれない。
いちばん「頭がいい人」はすべてを秘密にしてなにも語らない完全犯罪者だろう。

COMMENT

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05/08 11:29
. 2ch文学板のネカマ時代から断続的に土屋さんの言動を拝見しています。しかし、わたしは一度も「このひとは自分が頭がいいと思っているんだろう」という印象を受けたことがありません。ただし、ウィルスサイトのURLを踏んで「Cドライブがいっぱいになってしまった、どうしよう」「もう文学板なんか来ねえよう」と騒いでいる土屋さんを見て「この人はアホか?」と思ったことはあります。

あれも「バカに見られたい」ための演技だったのでしょうか。だったら大成功です。








 

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