自利と利他

自利と利他という言葉がございます。
浅学の身ですから間違っていることもございましょうが、
自利は自分のため、利他は他人のため、という仏教用語であります。
利他(他人のため)は偉いという社会通念、世間常識がございます。
自利行為は利他行為よりも価値が低いという世間一般の見方でございます。
この風潮にかすかな疑問を愚かな当方は感じてしまいます。
利他は善ではなく偽善ではございませんでしょうか?
他人のことは徹底的にパーフェクトに完膚なきまでにわかりません。
他人のことはわからない。それなのにどうして利他なんて可能なのでしょうか?
なにが他人にとって利であるかなんかわからないのが本当ではありませんでしょうか?
自利(自分のため)はカタカナではエゴイズムなどと言われ嫌われることが多いです。
どうして自利はこうまで大乗仏教的に嫌われるのでしょうか?
戦後混乱期に多くの奇人が自利を求めて投機的経済活動をしたから、
いまの日本の繁栄があるのでしょう。
企業の目的は利他(社会貢献、お客様の笑顔)ではなく、
自利(収益アップ、ライバル企業の倒産)ではございませんでしょうか?
利他のなにがいけないと言ったら恨みがましくなること。
おれはあいつにこんなだけしてやったのに、やつときたら忘恩の徒だ。
利他を利他と意識してひんぱんに利他行為をしていると人を恨むようになりましょう。
ブログ「本の山」は99%自利行為です。自分のために書いています。
けれども、「本の山」に助けられた学生さん、社会人さんは数知れないでしょう。
ブログを利他でやっていたら恩返しを求め、
それが得られなかったら不遇感をいだくのですが、
こちらは自利ですから他者からの利他行為はほぼ期待していません。
こういう自利的利他行為がラッキーにつながるような気も最近はしています。
演劇は自利と利他の複雑な関係を象徴しています。
お芝居は自利のためにしているのに(自分たちが楽しみたい)、
あたかも利他行為(お客さまのために)のようなふるまいをするでしょう。
あんがい利他ぶる行為ほど自利で、
自利でした行為ほど利他になるのかもしれません。よくわかりませんけれど。

このブログは自利(自分のため)99.99%で書いています。
ですから、わたしにとって利益と一般に思われるような利他的リアクションは大歓迎です。
なぜなら、うちはめったにない自利追及のブログだからであります。

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