ジョーカー

わたしの名前は土屋だがツッチーでいいが、
社会の上のほうにツッチー番(担当)がいるような病的妄想を捨て切れない。
なーんかさ、人生の転機にありがたくもいつもお電話くださる派遣会社があるわけよ。
基本的に常に生き迷っているけれど、いまの迷いは深い。
そうすると一度もそこ経由で仕事をしたことがない派遣会社がお電話くださる。
もう何回目だろう。1年まえくらいにある仕事を落とされた派遣会社。
どうしてこの会社は使えないわたしなんかに何度も電話をくださるのだろう。
昨日の電話。
「いまの就労状態はどうですか?」
「いわゆる無職です。仕事を探しています」
「ご希望の職種はありますか?」
「こだわりはありません」
「待遇(給料)のご希望はありますか?」
「こだわりはありません」
すると親切にもある職場を紹介してくださるというのである。
ああ、こういうふうに人生が決まっていくんだろうなあ。
これが本筋なのかなと思う。通帳もやばいし。
さすがに向こうが紹介すると言っている以上、落とすことはないだろう。
そうしたら今朝また電話があって来社しろと言う。
新宿まで往復600円近くかかるし、
聞いたら選考があって落とされることもあるという。
なんか行ってみたらやたら景気のよさそうな大きな派遣会社だった。
わたしの態度は最悪よ。時間ギリギリだったし。
しかし、あれは埼京線が遅れたからで、それは調べたらわかる。
変な性格検査のようなものをやらされたが、そんなものに本当のことを書くバカはいない。
とはいえ、バカだから、
「常に自分は悪くないと思う」みたいのにわざと丸をしてしまったが(笑)。
若い女子社員に面談みたいのをされる。
えええ、日給8千円の仕事で、こんなにこまごまキャリアを調べられるのと驚いた。
そんな大した人間じゃないって見たらわかるでしょうが。
わたし、本人確認書類の運転免許証を思わず投げてしまったが、
印象最悪だろうな。わたしは愛嬌だと思っているけれど。
「このお仕事を希望した理由を教えてください」
そ、そ、それは昨日、御社がお電話くださったからですよ。
わたしが希望したわけではなく、そちらがお声をかけてくださったんでしょう。
かろうじて残っているひとかけらの社会常識が本音を言わせない。
「あ、はい、座り仕事みたいなので、え、あはっ、そういうのも経験したくて」
「……」
「こんな志望動機ではいけないんでしょうか?」
「……いえ」
合否は金曜日までに連絡するとのこと。
おい、そっちが仕事しないかと言ってきたんでしょう?
これで落とされたら逆恨みするが、しかし、それは間違っている。
ふつうわたしに逢ったら落とす。
いやいや、声をかけておいて誘っておいて落とすのはどうだか。
でもでも、それが世間ってものかな。
いままで好きなことばかりしてきたし、もう週5で日給8千円の人生でいいか。
もう本を読むのも感想を書くのもやめて、これでしのいでいくのもいいのかも。
落とされたらむかつくが、しかし採用されても申し訳がない。
これはほかにも応募者がいたはずで、
わたしが通ったことで落ちる人がひとりかならず出るわけだから。
そのひとりは当方よりも社会人として優秀だという確信がある。
とはいえ、どう悩んでもどうしようもない。
決めるのはわたしではないのだから。なるようにしかならないと思うしかないさ。
あと数ヶ月で40歳になるが、長らく40歳まで生きるのはいやだと思ってきた。
人生、うまい話ってないなあ。
いや、これはうまい話だろう。わたしなんかに日給8千円をくれるっていうんだから。
こいつを放置しておいたら、なにをするかわからんし。
まえの短期派遣のときに10歳年下の派遣仲間の若い衆から聞かれたもん。
「ツチヤさんはこれが終わったら今度はなにをやらかすつもりなんですか?」
「……今度はって?」
「いえ、それは言葉のあやで」
……いろいろばれているのかなあ。
わたしってババ抜きのジョーカーみたいなようなものだと思う。
ジョーカーが来るとドキッとして一瞬楽しいが、だれかに札を押しつけなければならない。
ツッチーはジョーカーだよなあ。
やべえツッチーどうしよ、とか上のほうは思っているのかしらん。
もう生きているのがめんどうくさい、とか書いちゃうやつだしツッチーは。
人生、いったいどうしたらいいのだろう。
だが、人生の決定権はわたしにはないとも言いうるから、
考えるだけ無駄というのが「正しい」のかもしれない。
いままで人生いろいろ楽しかったから、もうどうなってもいいや、わーい、わーい♪

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