コンビニと山田太一

数年まえに放送された山田太一単発1時間ドラマ、
「よろしくな。息子」はコンビニを卒業して職人世界へ行く青年の物語という
解釈もできなくもない。
コンビニは人情ドラマとは正反対の世界だが、
べとべとした人情がうざいというのもまた真実。
商店街のごひいきさんとか、ほしくないものも買っているのではないか?
そのぶん、ほしいものを正直にロボットのような店員から買えるコンビニはいい。
プライベートに絶対に干渉されないのがコンビニ空間である。
コンドームを買ってもなにも思わない店員のいるところがコンビニの魅力だ。
スーパーの店員とコンビニの店員とどちらが人間味があるかといったら前者。
でもさ、そういう対面の会話は、
日々人間関係にあくせくしている平均以上収入の人にはうざいと思う。
だから、コンビニはいい。
しかし、コンビニ世界は人それぞれを描く山田太一ドラマ世界とは相いれない。
巨匠はドラマ「よろしくな。息子」でマニュアル主義を否定しながら、
同時にコンビニ店員にもこんな人がいるという現実感(リアリティ)を示した。
うまいなあと思う。他人のお金の重みを熟知した、
成功者の書いた名作1時間ドラマであったように思う。
コンビニは老人を取り込むことに成功したが、
ネットは老人から嫌われてばかりなのがおもしろいともおもしろくないとも。

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