商売は習慣

セブンイレブンに興味を持ち始めて、商売ってなんだろうと考えた。
今日の結論は、商売とは客の習慣を変えてしまうこと――になろうか。
むかしは商店街の個人商店で雑談しながら(値引きあり、おまけあり)
買うのが一般的だったが、
そういう習慣を変えさせ商店街をつぶしたのがスーパーである。
大衆が好むテレビドラマは習慣を変えさせる力があるとも、
大衆の変化のリアルを描くのがテレビドラマとも言えるから、
いまは巨匠になった脚本家の山田太一氏も
むかしスーパーをめぐる物語を書いている。
スーパーを利便性で超えようと考えたのがコンビニである。
そのコンビニを舞台にしたドラマもまた山田太一氏は書いている。
いまコンビニを超えるいきおいがあるのはネット通販だが、
さすがに長持ちの巨匠もこの世界にはお手上げのようだ。
いまの山田太一さんは、スーパーの安さやコンビニの便利さよりも、
職人のこだわりのようなものを愛しているのかもしれない。
むろんドラマを観ての感想で、ご本人に質問したわけではない。
ただ散歩がご趣味の山田先生はスーパーには立ち寄るが、
コンビニにはそれほど足しげく入店しないような気がする。
むかしのテレビドラマの放送権益(お金♪)って、どうなっているんだろう?
いまのドラマは再放送されても脚本家にはお金がほとんど(まったく?)
入らないシステムだが、むかしの慣習だと違ったという(野島伸司はちょーリッチ!)。

お金に不自由しない成功者はつまらないような気がする。
だから、カンボジアに学校をつくったり、
無料で講演会に行き、ときには「自分語り」のようなことをしてしまう。
成功者の周辺なんかイエスマンか、
「自分だけは正直ポーズ」を取った軽度批判者しかいないだろうから、
成功者になった彼(女)が本当に求めているのは本音のつきあいかもしれない。
人は成功してしまうと、他人と本音レベルの高いつきあいができなくなる。
「いま忙しいからちょっと」なんて言えるのは、本音のつきあいゆえである。
家族ならば許してもらえると踏んで人は本音を話す。家族はありがてえ。
その家族をテーマにしたホームドラマを描き続けたのも山田太一である。
いまは同性愛カップルやらもいるそうだが、それはそれでいいけれど、
家族という単位だけは八百屋のように古くはならない。
個人的な断言だが、いちばん強いのは口コミではないか。
近所にひいきにしている肉屋(の弁当)があるが、
それはアルバイト先で個人的に教えてもらったものである。
口コミの最強単位が家族で、さてまあ次は新聞かテレビかネットか。
コンビニ業界ひとり勝ちのセブンイレブンはネットの発展性に興味を持っているようだが、
新しいものに抵抗感がない人が商売上の勝利者になるのだろう。
言うまでもなく、勝てばいいのかどうかはわからない。
商売で勝っても家族が苦しむ羽目になったら、それでもいいという考えもあろうが、
それもまた「正しい」のだろうが、勝てばいいというほど人生は安っぽいものではない。
これはこちらがそう思いたいだけで、勝てばいいというのが人生の真実かもしれない。

COMMENT









 

TRACKBACK http://yondance.blog25.fc2.com/tb.php/4383-d355a044