「変?」

「変?」(中村うさぎ/角川文庫)

→変な人たちの対談集。
壊れちゃった変な人、酒や買物やホストや美容整形に人はなぜ依存するんだろう?
こちらが変な人だから変な人が好きで変な人のことを知りたくて変な読書をする。
基本、あれなんだ~なあ。常識世間からこぼれ落ちた人が変な人になる。
世間や常識がすすめる生き方(結婚・出世・長寿)を目指していたら変な人にはならない。
落とし穴は「自由」であろう。もしかしたら人間は「自由」ではなかろうか?
中村うさぎちゃんはブルセラ博士の宮台真司くんに懺悔する。
人はどうして変な人、つまり依存症になるのか。「自由」がいけない。

「そーなの。もう、あなた、自由度が高すぎるロールプレイングゲームみたいなものよ。
『ドラクエ』なんかはさ、常に誰かから目標や使命を与えられるから、
達成感もあるし、楽しいんだよ。最後にゴールがあるのもわかってるし。
だけど誰も指示してくれなかったら、どこで何していいのか、わかんないじゃない。
「さあ、自由に冒険しよう」とか言われても、
「あのー、最初にどこ行きゃいいんですかね?」みたいな」(P133)


いい学校、いい会社、いい男――いい人生からこぼれ落ちた女子の本音だろう。
まあ、女子なら「あげまん」として男を盛り立てて生きるという生きがいもあろう。
これは女子でなければできぬことだが、そして中村うさぎちゃんは嫌悪感を示すが、
ひとつの女子の生き方のパターンである。
作家の島村洋子に中村うさぎのような迷いはない。女は「あげまん」に徹すべし。

「男って、「俺像」を大切にする生き物じゃない?
その「俺像」の幻想を、私も共有してあげるの。
凄(すご)い凄い、やっぱりあなたは凄いわ~、って」(P57)


すると、男はみなみな「いい男」になっていくという。これは真実。
こんな「あげまん」さんに出会えたらなあ、
なんて思っている中年男は出会えないんだろうなあ、あはっ。
人って必要とされたがるし、ほめられたがるものだと思う、男女ともに。
中村うさぎ先生は、今度はホストにはまるがそのホストからこんなことを言われる。
ホストはみんな宗教家なのかもしれない。
創価学会の池田名誉会長は、おばさん人気ナンバー1のホストだったのかしら。
さてさて人気のホストはおばさんの中村うさぎに言う。

「ホストの言葉を信じちゃいけない。
ホストクラブってのは、百の言葉の中に、百の嘘と百の真実が同居する場所だから。
(……) 騙されてると思うからいけない。
僕たちの嘘は騙すための嘘じゃなくてね。
お客さんを楽しませるための嘘だから。
せっかく金払ってんだから、嘘とか本当とか言わずにホストの言葉にふわふわノッて、
楽しんじゃえばいいじゃない」(P174)


主婦を楽しませてくれる新興宗教のボスはホストなのかもしれない。
新興宗教で散財したものは、
まあホストクラブで遊んだと思えばすっきりするのではないか。
どうせつまらない人生。
「正しい」生き方もいいが、自由の恐怖に脅えながら、楽しむのもありって話。
目標や使命がない自由は怖いけれど、それでも楽しむのはありって話。
おもしろければ「変?」でもなんでもいいよねえ。

COMMENT

. URL @
12/10 15:54
. きみの場合はシナリオライターとしての出世を目指したのに入賞を逸し、その結果として結婚とも縁がなくなったのだから「変な人」ではないね。

「いい学校からいい会社へ」という線を狙っていたのに東大にもいい会社にも入れなかっただけ。本当はうんざりするほど凡庸で通俗的で世間並みの人間だ、きみは。変人などという肩書さえ、きみにはもったいない。
Yonda? URL @
12/17 19:18
名無しさんへ. 

おっしゃるとおりなんでしょうね。








 

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