勝利者の最期

人生で大勝利したものほど最期の最期で大苦難を味わうんじゃないかなあ。
いっぱいお金を持って、手下もたくさんいて、勲章も棺桶に入りきらないほどある。
家族も孫をふくめると数十人単位でいて、建前上の友人は千人単位。
しっかしさあ、死んじゃったらすべて終わりよ。
いくら貯め込んだ資産も財宝も知遇(仲間)ともすべてお別れ。
いくら生前、たくさん賞をもらって威張っていても、死んだら嘲笑の対象。
いまだからいえるけれど、おれはあいつのクズなところを知っているという。
人格者ぶっていた遠藤周作や河合隼雄でさえ、死んだら側近から悪口が出てくる。
人生で勝利すればするほど死ぬときに無念の思いが深まるのではないか。
ましてや大勝利などしてしまったら。
死後の世界では金も財宝も勲章も通用しない。
いくら生前の偽善的行為を誇っても、そんなものは閻魔さまに見破られて終わり。
偉そうに現世で説教をふかしつづけた人生の大勝利者は死後どうなっているのだろう?
それはだれにもわからない。どの指導者も明言できない。
ま、わたしなんか楽だよね。死んでも葬式不要。最大限呼んでもたったの4人。
地位も名誉もないし、こちらが勝手に友人だと思っている女性がふたり。
この記事を書いた3分後に臨終のときが来ても、
後悔どころかむしろスーパーラッキーというべきか。
この世で得たプラスは死にいたってすべてマイナスになるが、
大乗仏教思想は空(=プラマイゼロ)を基調とするので、なんだっていいのだろう。
このときマイナスはプラスになるともいえましょう。
なんでも、すべて、みなみなよろしい。
……そんなことを富も宝も絆もないおれからいわれたって困るよねえ(苦笑)。

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