悪を倒したあと

いつからだか覚えていないがニュースをまったく見なくなった。テレビの話である。
いつからだろう。少なくとも今年に入ってからはそうだ。
さすがにいけないのではと思って、さきごろちょっとネットニュースを見た。
また戦争が起こるようなことが書いてあった。
なまかじりの知識で、そうなんでしょうとある人との会話で言った。
そんなことはない、そんなことはない、と言われて、まったくそうだと思った。
いまの若者が戦争になんか行くはずないじゃない。
あれは左翼メディアがあおっているだけ。ああ、そうか、と思った。
大衆の味方というのが売りのマスメディア(テレビ、新聞)は敵(悪)を必要としている。
左翼は右翼を必要としているし、右翼は左翼を必要としている。
いうなれば、左翼と右翼は共依存の関係にある。
正義は悪を必要としているし、片一方の悪は自分こそ正義だと思っている。
これもいうなれば共依存の関係である。
群れて一致団結し連帯感を得るために敵役(かたきやく/悪役)は必要なのである。
創価学会がもっとも感謝していいのは、
ライバル(というには弱小すぎる)日蓮正宗の日顕ではないか。
敵役(悪役)を倒したら物語が終わってしまうのである。
悪役(敵役)を追放したらドラマは終了である。
人生は劇ともいえるから天から悪役を割り振られたら、その役をうまく演じるしかない。
悪役はさみしいが、演じがいがないといったら嘘になろう。
憎まれ役を集団が必要とするなら、だれかがさも悪人ぶってやらなければならない。
もっとも正義に貢献しているのは悪役だろう。
悪役の手本、見本は東条英機で、
あのように憎まれながら沈黙をつらぬき消えていくのはなかなか難しいのではないかと思う。

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