「図解 強運ノート」

「図解 強運ノート ~あなたの運がドンドンよくなる~」(深見東州/たちばな出版)

→著者は新手の新興宗教の教祖なんだけれど、教団のことは書かない。
うっかり興味を持った人が入信してしまうと家族を困らせることになるから。
教団への勧誘にも近い本書を読んだ感想は、
この人わかっているなあ、というとても好意的なものだった。
あんがいこの人が教祖をしている団体に入ってうまくいく人もいるかもしれない。
結局、人間にとっていちばん大事なのは自信を持つことだと思う。
自分に自信があれば不安に取り込まれず、常に安心感を持っていられるから、
それがプラスに作用して人間関係も良好になるし仕事も成功する確率が高まる。
しかし、どうすれば自分に自信を持てるか、というのが難しいのである。
このところを深見東州はよく理解している。
人間にはだれでも守護霊がついていると主張している。
守護霊があなたを守ってくれているから安心してよい、と言うのである。
これは観音経とおなじなのだが、
いまの人は観音さまよりも守護霊と言われたほうが信じやすいのだろう。
深見東州はユーモアがあってなかなかいい。
守護霊に常時感謝しているといいことがあると言うのである。
たとえば電車に乗ったとき、たまたま席が空いていて座れた。
このとき守護霊に感謝するが、じつは守護霊のせいではないことがある。
後日、申し訳なく思った守護霊が
前回のお礼へのお礼として席を空けといてくれるというのである。
笑ってしまったよ。

「絶対、大丈夫」と確信できれば、不安や心配からおさらばできるのだが、
現代人はなかなか「絶対、大丈夫」と思えず、おろおろアタフタする。
この対策として深見東州はパワーコールというものを発明している。
新生銀行かよって話だが、ともかくパワーコールである。
わたしからしたら意味不明なカタカナだが、これは天に通じるメッセージらしい。
このパワーコールを唱えていれば、
天の神さまや守護霊があなたをよいように計らってくれるというのである。
これはあたまがいい。
わけのわからない呪文であるところがいいのだろう。
自分は秘密の呪文を知っていてそれを唱えているから「絶対、大丈夫」と思える。
パワーコールを唱えているから、自分に自信を持て不安感もなくなる。
人生に対する戦略としてかなり有効ではないかと思う。
ちなみにこれは南無阿弥陀仏や南無妙法蓮華経でもいいのである。
むかしからパワーコールの代わりとして日本人が使用してきたのが念仏や題目だ。
しかし、科学全盛の現代、念仏や題目は神秘性を失いかけている。
だから、パワーコールなのだろう。
わたしは南無阿弥陀仏を信じているからパワーコールをやらない。
けれども、南無阿弥陀仏の効能をよく理解しているから、
パワーコールの仕組みも効果もなんとなくわかるのである。
わたしの場合、念仏を唱えると「絶対、大丈夫」という気になるから。
これはもう自分で必死になって南無阿弥陀仏を勉強したからである。
そんな時間に余裕がない人はパワーコールでもいいのではないかと思う。
もちろん、創価学会の南無妙法蓮華経でもぜんぜん構わない。
むしろ、念仏やパワーコールよりも、
日蓮大聖人さまのお題目のほうがいいのかもしれない。
身もふたもないことを言えば、呪文はなんでもいいが、
その呪文をどこまで深く信じきれるかが重要なのだろう。

本書には当たり前のことが書かれているが、
意外と忘れがちなのがこういった常識である。
こういう考え方をしたらいいというむかしからの人生のヒントである。

「やるだけのことをやった。あとは運を天に任せる」
→「私は幸運の神がついている。必ず当たりを引く」
→「外れてもともと。悔いはない」
このときの不安を消すのが呪文であり、また呪文を唱えれば自信も持てるのである。
自信を持つためには怪しげな呪文を唱えるのもいいが、
当たり前のことを著者は指摘している。
「勉強、スポーツ、遊び……得意なものを身につける」
これは当たり前の話だけれども、やはり難しいことでもあるから、
なかには深見東州のパワーコールにすがりつきたくなってしまう人もいるのだろう。

COMMENT

東方不敗 URL @
07/18 22:46
オーラの泉. 最近読んだ本で、守護霊との対話だと、北一輝の霊告日記とイェイツの本が良かったです。

>不安を消すのが呪文であり、また呪文を唱えれば自信も持てるのである。

エクスペクトパトローナム!
臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前!

ハリー・ポッターとナルトの強さの秘訣が分かった気がする。








 

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