巻き込まれる

いまわたしもモデルになっているらしい
小谷野敦さんのブログ実験小説「代理夫婦」を再読する。
「代理夫婦」の最初は飛ばした。モデルが介入してきてからがおもしろいのである。
わたしはモデルのひとりからメールを交換させていただいたことがある。
いま小谷野敦さんは疑心暗鬼の状態になっているようだ。
キーマンは小谷野敦さんを裏切って小林拓矢さんを引き抜いた講談社編集者と見た。
あるいはキーパーソンとでも言うべきで女性なのかもしれない。
それからもうひとりのキーマンはたぶんわたしだろう。
「代理夫婦」はまだ連載中である。
いまのところ最新連載のモデルはわたしわたしわたし。
ヤッター! これ、おいしいじゃん。
小説「代理夫婦」のモデルから「これは事実ですか? フィクションですか?」
と聞かれた作者は「事実でノンフィクション」と答えるからモデルは激怒する。
わたしがこのブログについておなじことを質問されたらどう答えるか。
「このブログに書いてあることは事実ですか? フィクションですか?」
「このブログの内容はすべてフィクションです。事実ではありません」
わたしは本当は65歳の老人で、
いまベトナムで余生を過ごしながらこのブログを書いているのかもしれない。
あるいはあたし、ホントーはかわいい女の子なのかもお。

いやいや、本当のことはブログに書いていない。
本当のことなんてどこにもないしぜんぶ嘘だとぼくは信じているから。
しかし、本当のことはあって、本当のことは嘘でしか書けないのである。
むかしのインド旅行のときの写真を見せた親友からかつて言われたことがある。
こんなに笑顔ばかりで死ぬためにインドに行ったって嘘じゃん。
ああ、ばれましたか、と思いましたね。
もてる男が「もてない男」を書く。
生きる意欲まんまんの人が死をにおわせる(柳美里氏とか)。
文章と現実はあべこべの関係にある。
本当のわたしはものすごく明るい常識的な礼儀正しい人間かもしれないのである。
本当ってなんだろう? 事実ってなに? すべてがフィクションではないか?
しつこくこのブログに書いてきたことである。
本当はなーんにもないのかもしれない。真理や真実はどこにもないのかもしれない。
これこそ大乗仏典「法華経」のメッセージだと思う。
なんにもないからせめて嘘(=本当)にすがりつきたくなる。
それぞれの人の数だけ本当(=嘘)があるのだろう。
「正しい」ことはなにもない。あるいはすべてが「正しい」。
わたしはぜんぜん正しくないし善でもないし、むしろ悪だし嘘ばかり書いている。
小谷野さんも「代理夫婦」のモデルさんたちも、
ああいうふうに騒ぎあってなんとかつまらない現実を乗り切っているのだろう。
そう思うとだれも恨むことはない、いまのところ。
結婚したっていくら本を出したって人生はつまらないことに変わりはない。
いくら勲章をもらっても人生は退屈だ。
むしろ出世したり結婚したりしないほうが人生は楽しいのかもしれない。
長い人生でいまこの時期がいちばん幸福なのではないかと
わたしはどこかで思っているところがある。失うものがないから。
得たらあとは失うだけである。
そのことに気づくと、なにかを求めたり得たものを誇る煩悩が少し消える。

COMMENT

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07/13 21:17
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07/19 02:00
. 時給のことや仕事のこと、ひとのこと
を言う前に自分がどれだけ無能か誰も相手にされていないことを知れ!








 

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