誤出荷とクレーム

いま書籍倉庫でアルバイトさせていただいている。
書籍の世界というのは、けっこうヤクザな世界なのである。
依頼時にギャラの話をしないとか、再販制の問題とか。
それと意外と知られていないが、書籍はコンビニ商品とは異なる。
コンビニでは店長が翌日の注文数を決定して本部に送る。
するとそれが当日に正しい数だけ送られてくる。
書籍や雑誌はそうではないのである。
出版取次からなかば強制的にある数の本が送られてくるのである。
特殊な本をそろえるということならできるのだろうが、
新刊のベストセラーをたくさん売りたいからといって発注しても、
ふしぎな割り当てがあって注文しただけ来ないことがある。
売れないような本がたくさん送られてくることもある。
コンビニ商品は売れ残ったら、その在庫は店の損失となる。
しかし、書籍や雑誌の場合、売れなかったものは返品できる。
破損した本も書店のマイナスにはならず返品したらいいだけの話。
けっこう誤出荷は起きているかもしれないのである。
しかし、書店側が(どうせ返品すればいいのだから)クレームを言ってこなければ、
その限りにおいて責任問題にはならない。
世の中にはどうでもいい本というのがあって、
その典型は文芸社の自費出版ものである。
あれはだれにも読まれず、ただ著者の自己満足のためだけに製本され、
出荷され、裁断あるいは著者に書い取られる書籍である。
書店の側からしたら文芸社の本など送られるだけ迷惑とも言えよう。
文芸社の本なら誤出荷しても構わないと言えなくもない。
わたしはいまの会社で働いて裏のことに、アッと気づくことがある。
けれども、おとなだし社会人だから知りえた秘密は書かない。
ただし秘密は存じあげておりますよとにおわせておく。
うーん、きったないおとなだなあ。いい子のみんなは真似しちゃダメだぞ。

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