あいどんと山田太一

山田太一ファンのあいだではよく知られている、あいどんというジジイがいる。
なーんか、むかしからの山田太一ファンらしく、くっせえ臭気を放っているんだ。
考えてみたら、山田太一ドラマの住人の象徴(典型的モデル)があいどんなんだな。
あいどんという山田太一ファンクラブ会長みたいなジジイは
とにかく山田太一的なのである。
正確には山田太一ドラマ的なのだが。庶民、大衆くささがたまらねえというか。
あいどんというオッサンはいかにも低身分の庶民男性らしく、
自分を大物に見せかけようとするんだ。
実像はむかし山田太一にうまく取り入って
コネでドラマの仕事をいくつかまわしてもらったってだけでしょう?
それもしまらねえ話で、
夢よりも現実の生活を取って女房子供のために脚本をあっさりあきらめるんだ。
工業高校卒と学歴が低いのをやたらコンプレックスに思っていて、
まったく理解もしていない吉本隆明(ばななパパ)の名前を出したりするのが
いかにもなのだが、そのいかにもを自分で気がつかないところが、うーん。
あいどんの文章は何回読んでもなにが言いたいのかわからない。
吉本隆明の真似でもしているつもりなの?
しかし、群れるのがうまくお仲間とネットで馴れ合いほめあう。
リアルで見かけてもいつもだれかと群れている。ムレムレ、ジメジメ、ミナミナ。
朝日新聞が大好きで、新聞くせえ紋切り口調を好んでする。
新聞の真似をして人気のドラマを感情的に批判するが、絶対に名乗らない。
庶民派ぶって大学教授も批判するが、絶対に名乗らないで常に安全地帯にいる。
群れるのが大好きで決して冒険はしないから社会的成功とは縁がないけれど、
いっぱしに山田太一の高弟ぶってそれを生きがいにしている。
成功や金儲けとは縁がなかったが、
自分のあたまで人生を考えずにうまいことぬくぬくと多数派に寄り添って生きている。
教祖の山田太一の真似でもしているつもりか、
妙に腰が低いが本当に地位も肩書もない人がそれをやると
どれほどみじめったらしく見えるのか知らなところがあわれである。
悪いことはしようと思ってもできないくせに、それは自分が善人だからとごまかしている。
この齢まで生きたし山田太一さんの古株ファンだし娘は講談社の新人漫画賞を取ったし、
自分の人生はなかなかのものではないかと思っているのが嫌味である。
なによりあいどんのどこが嫌いかと言ったら、
わたしがこういうことを書いてもわたしのことを嫌いにならないところである。
あの人も辛い人生を送ってきたからしょうがない、許そうとか善人ぶる。
闘おうとしない。本名を名乗ってメールを寄越したりしない。
損得しか考えない匿名の生活者のどこが悪いかと開き直っている。
で、結局なにが言いたいのかっていうと、わたしはそんなあいどん先生が大好きなんだ。
自分とはあまりにも正反対だからあいどん先生が大嫌いで大好きだ。
上にうまく取り入って(しかし完全にうまくはやれず山田太一から切られている)、
お仲間と調子よく馴れ合い(しかし実際はあいどんの評判はそれほどでも)、
ダメダメ~な香りがただよう生活臭あふれるあいどん先生は見ようによってはすてきかも。
悪いことのひとつもしてみろってけしかけても絶対にできない小物ぶりがいい。
あいどんさん、うまいこと生きたなあ。うらやましくて嫉妬しちゃうぜ。

COMMENT









 

TRACKBACK http://yondance.blog25.fc2.com/tb.php/4093-cf655efc