「子供たち」

「子供たち」(チェーホフ/池田健太郎訳/「瞳」百年文庫/ポプラ社)

→チェーホフって過大評価されすぎのような気がする。
チェーホフと聞くと、なーんか文化の香りがするけれど、まあ香水みたいなもん。
おれはさ、文学は酒で酔うものだと思っているから香水を嗅がされてもねえ。
この短編小説は大人がいない夜にトランプ遊びをする子供たちのスケッチ。
たくさん子供が出てきて、それを描き分けるのがうまいってことなんでしょうが、
ストーリーがないから困っちゃう。
おれはね、風景描写とか人物描写が大嫌いなの。
そんなもん一個だけ特徴を書いて、あとは読者各自のイメージにまかせればいいじゃん。
作者のおまえが伝えたい風景とか人物って言葉じゃ伝わらないって思うぜ。
その正確に伝わらないところが小説を読む楽しさじゃないか。
読者が自分の経験と照らし合わせ、
文中の言葉を手がかりにして風景や人物を創作するのが読書の喜びだと思う。
ひとつまえの記事に書いたモーパッサンの「悲恋」は読んでいておもしろかった。
ちなみにあの記事は原作を忠実にリライトしたわけではなく、
こちらの経験に基づいた一種の創作だけれども、あれこそ楽しい小説読書だと思う。
小説を読むというのはめいめいがそれぞれの創作をすることではないか。

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