「図解雑学 心と脳の関係」

「図解雑学 心と脳の関係」(融道男/ナツメ社)

→喜びや悲しみをどう見るかって問題なんだろうなあ。
おかしなセラピーや新興宗教にはまったりするのは「心」派になるわけだ。
心が喜んでいる悲しんでいると思う(あるいは錯覚する)。
すぐにかんたんにストレートに心療内科や精神科に行くものは「脳」派。
喜びや悲しみは脳内物質の化学反応に過ぎないと判断する(錯覚する)。
たぶん「脳」派が「正しい」のだろうけれど、
われわれの喜びや悲しみが薬ひとつで変わってしまうと思うとげんなりしないか。
しかし、実際によく効く薬というものはあって、
相性さえあえばどんな悲しみもすぐさま消えてしまうようなこともなくはないはず。
いっぽうでどんなたくさんの薬を試しても消えない悲しみも存在すると思う。
そして、これはとても重要なことだが、
人間には絶対に消したくない悲しみというのも存在するのではないか。

結局、どっちなんだろうね。ほどよく薬でセーブしたほうがいいのかしら。
感情の起伏の大きいやつとかひたすら迷惑なわけだから。
でもさ、笑顔を向けられると、思わず気持がほぐれることってない?
いやまあ、それも脳の化学反応で説明できるんだけれど、
心ってものがあるものだと思いたいではありませんか。
だけどさ、通俗ビジネス心理学の書籍とか、なーんかうんざりしない?
すべて脳内反応とドライに割り切るのもクールかもしれない。
心を癒すよりも脳を治療したほうがたぶん安上がりで効率的なんだろうけれど、
じゃあ、どうして無駄をしちゃいけないのかって話になると、
人生なんて無駄なことの繰り返しなんだから、
あえて無駄を楽しむ余裕のようなものもあっていいと思うわけさ。
ある薬を一錠のんだら孤独感が消えるって言われたら、
果たしてそれを服用するかって問題に最終的には行き着くのではないだろうか。

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