悪役の存在

プロレスを見にいったことのある人ならわかるでしょうが、
悪役(専門用語でヒールと言います)の存在はけっこうたいせつなわけ。
悪役がうまく悪を演じることで観客全体が盛り上がることが可能になる。
もちろん、裏では善も悪も仲良しこよしなのだが、
演戯として悪役をする人が必要なケースもときにある。

いまでもバイト先のことはよくわからない。
残念ながら、親しい人なんかひとりもいないし。
どんなにみんなと仲良さそうにしていた人でも、
ふっと消えてしまってそれで終わりのことがある。
よくわからないが、誤解でしょうが、なんとなく肌感覚で思うのは、
まったく存在感のない、
いつも下を向いているぼくがいまのバイト先に入ったことで、
周囲の一体感が増したような錯覚があること。

もちろん、錯覚で実際のところはなにもわからない。
具体例は数限りなくあげられるけれど、しょせん被害妄想過剰なぼくの話だから。
もしかしたら最後に勝利するマッチョな正義のヒーローなんかよりも、
ぼくのような女々しいすぐに泣き言を口にする悪人のほうがおいしい役なのかもしれない。
ブログでスキンヘッドのKくんのことをさんざんネタにさせてもらっていて、
今日もラインのとなりに入れていただいたが、
Kくんがいなくなったらどれほどバイト先の味わいがなくなることか。
Kくんを慕っているのか、
ぼくをにらみつけてくる正義の味方風の男性もいていまの職場はいまのところ楽しい。

ゲーム感覚でやると仕事も遊びになるのかもしれない。
今日の持ち場は重い本も多くふつうなら辛いという感想になるのだろうが、
遊び感覚で不謹慎なほどに本を箱に投げ入れたらおもしろかった。
現実として1冊も破損させていないのだから、まあいいんじゃないかなと思う。
社員さんが横にいるときに本を思いきりぶん投げて、
ああ、やりすぎたかなと思って、えへへ♪ とごまかし笑いをしたが、
気づかないふりをしてくれた。

横がぼくとおなじで仕事をさぼるのが一見好きそうななベトナムの女子でさあ。
持ち場を見たら重たい本が2000冊もあって吹き出しそうになった。
意外や意外、女の子でも楽勝にこなしていたけれどね。
やらせればできるってことかもしれない。
ベトナム女子同士で遊ぶようにおしゃべりしながら2000冊を処理していた。
仕事としてまじめにやるのはいやだけれど(うぜえ監視つきで)、
ゲーム感覚でやればまさにテトリスで書籍ピッキングはおもしろいのかもしれない。

本というものは生卵以下だと思い知っているから投げられるのかもしれない。
むかし横がきれいな中国人女子で、本をがんがん箱に投げ込んでいたときは、
どうしてだかぼくのぶんざいでやばいと思って本を丁寧に箱に入れたことがあった。
まあ、結果は変わらないんだけれどね。
本は生卵じゃないからめったなことでは壊れない。
そして、ここだけの話、ぼくの持論は、
人生とはゲーム、ギャンブル、ギャグの3G。ここだけの話だから秘密にしてね。
ぼくはまじめだから本を箱に投げ入れたことなんて一度もありません。

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