「図解雑学 源義経」

「図解雑学 源義経」(上横手雅敬:監修/ナツメ社)

→歴史上の人物のなかでだれが好きかって聞いたら、その人の性格がわかりそう。
いまでも中年サラリーマンって自分を家康や秀吉に比したりしているのかなあ。
信長に惚れ込んでいる上司の下で働くのはストレスがたまりそうでいやいや。
みなさまにはどうでもいいのでしょうが、子どものころから好きなのが源義経。
いま大人になって彼の虚実ないまぜの個人史を再度概観してみたら、
スタンドプレーが多いやつというか、自分勝手というか、
それを言っちゃあおしめえってことを言えば人徳がないやつだよな義経は。
部下に嫌われる上司のある典型的なタイプではなかろうか。
手柄は自分で独り占めしたく、部下の意見はまったく取り入れないわけだから。
上司に嫌われる部下の典型でもあろう。
ホウレンソウ(報告・連絡・相談)さえまともにできないほど協調性のないやつ。
源義経は一発屋の芸能人みたいなところがあって、そこがいまでも好きである。
浮き沈みの多い人生って言うのかなあ。
めっちゃくちゃ運がよくて戦術に長けていたけれども、
人の気持を読み取る能力が絶望的なまでに低くて、
ライバルの稚拙な悪だくみにかんたんに足をすくわれてしまう。
いまでいえばベンチャー企業の社長タイプなのかもしれない。
能力も自信もあるのでいっとき花火のようにひと目を引くけれども、
老獪な人心操作術をまったく理解していないがためにつぶされてしまう。

義経は31歳で死んだらしいけれども、頼朝の人生よりも絶対におもしろかったって思う。
人生を成功や勝利という尺度で見たら圧倒的に頼朝のほうが上になるのだろうけれど、
どれだけスリリングな人生を楽しんだかという基準で考えたら、
義経は頼朝なんかよりもはるかに生きるおもしろさを味わったと言えるのではないだろうか。
弁慶や静御前との逃避行とか毎日が冒険で楽しかっただろうなあ。
頼朝なんか義経の十分の一も生きる醍醐味を知らなかったような気がする。
だってさあ、頼朝を主人公にした芝居や物語なんて絶対にできないわけだから。
後白河法皇との心理戦から学ぶビジネス術みたいなゴミ本の対象にしかならない。
義経って最後に死ぬとき(追手に囲まれ自害)法華経を読んでいたらしいけれど、
もしかしたら創価学会員みたいに奇跡が起こると信じていたのかなあ。
でもさ、死ぬまえに義経がなんのお経を読んでいたのかなんてだれが知っているわけ?
平家物語とか平治物語とか、あのへんは史実ではなく娯楽物語なわけだから。
義経記なんて史実とは正反対な世界なわけでしょう。
おれもさあ、自分勝手でとにかく人徳というやつがないんだ。
人に慕われるということが皆無。
三つ子の魂百までと言うけれども、
幼少期に義経が好きだった時点で
こういうダメな大人になることが決まっていたのかもしれない。
負け惜しみを言うと、頼朝みたいな人生は絶対につまらないと思うぜ!

本書はいかにも「図解雑学」シリーズらしく、
絵画や写真がいっぱい掲載されていたので義経の人生を楽しく追うことができた。
判官びいきは義経からできた言葉だけれども、
多くの人の上に立って勝ち誇っている頼朝みたいなやつよりも、
人生で負けて漂泊する孤独な義経の人生のほうがよほど美しいとは思いませんか?

COMMENT

東方不敗 URL @
01/03 21:47
. 私が好きな歴史上の人物は石原莞爾ですかねぇ。
Yonda? URL @
01/03 22:32
東方不敗さんへ. 

あなた、中◯功さん?
東方不敗 URL @
01/03 22:55
Yonda?さんへ. 違います。
Yonda? URL @
01/08 21:38
東方不敗さんへ. 

今日99%だれだかわかりました。
秘密は楽しいので秘密にしますけれど。
1%の確率でハズレかもしれませんし。
これからもよろしくお願いします。
お互いいつどうなるかわかりませんけれど。
東方不敗 URL @
01/22 21:49
Yonda?さんへ. こちらこそ、よろしくお願いします。
Yonda? URL @
01/24 13:49
東方不敗さんへ. 

きれいごとかもしれませんが、
一緒にその場にいることでお互いが影響しあい、
成長(が偽善的なら変化)するような関係はおもしろいと思います。








 

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