すげえのがいる

バイト先の書物出荷倉庫は繁忙期、24時間稼働しているようなところである。
朝の顔、昼の顔、夜の顔がある。
わたしは13時勤務開始だから昼の顔と夜の顔しか知らない。
顔を知っていると言ってもしょせん横顔で、書籍ピッキングだけである。
ちなみに昼の時給は850円、夜(22時以降)の時給は1050円くらいだ。
このバイトは昼の850円タイムがやたらきつい。
にもかかわらずみながみな一生懸命に身体をはって勤労している。
偉い人はお読みになられていないという確信のもとに書いてしまうが、
バイト先の深夜タイムはおよそ人間のクズばかり集まっている。
昼のお仲間が深夜の連中を見たら殺意をいだくこと間違いなしである。
わたしは社員さんのご厚意で(いつまで続くか)好きな書籍ピッキングばかりしている。
このため昼の顔と夜の顔の違いに気づくのである。
夜のバイトさんは時給が昼よりも200円高いのにみなさんとてもいいかげんである。
人間として最低の人を何人もお見かけした。
両手をポケットに入れながら働くあんちゃんってなに? 世の中、舐めてんの?
めっちゃくちゃな本の入れ方をして、
「これでいいっすよね?」と薄笑いで話しかけてくる神経ってどこから来るの?
昼のバイトにそんなことを言ったらはったおされるよ。
まあ、わたし自身が昼のバイトで、
にもかかわらず深夜の彼を殴らなかったのも事実なのだが。

夜(とくに深夜)の連中はダブルワークだからこのバイトを舐め切っているのである。
一方で昼の方たちは上から舐められているから、
安価にもかかわらずきつい正確な作業を求められる。
去年の深夜のある日、ラインが外国人ばかりだったこともあったなあ。
外国人には日本語が通じないのである。
しかし、けれども、どうしようもなく日本人の社員さんが日本語で大声で
仕事の指示をしていた。なみだが込みあげてきたものである。
こんな下のほうの世界があったのか。
おかげで一部の富裕層は本屋で書籍を購入することができる。
こんな世界があったのか。世の中にはすげえのがいるぞ。
ゴミ以下の人間でもいいかげんに適当に働いて時給千円以上取っている。
世の中、矛盾だらけ。
わたしだって人から見たら、両手をポケットに入れながら働いているようなもの。
最低限の日本語さえできない外国人女性たちと一緒の持ち場につかせていただいている。
本当は日本語ができてかつ男ならば、もっとしんどい労働をしなければならないのに。
「あいつはずるい」ではなく、自分がいちばんずるいのかもしれない。
人を裁けない。でも、裁きたくなってしまう。ごめんなさい、ごめんなさいだ。

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