「どの宗教が役に立つか」 

「どの宗教が役に立つか」(ひろさちや/新潮選書)

→まあ、なんの役にも立たない本だが、それがひろさちやだしなあ。
大金持ちのひろさちやさんがちょっとだけリアルなことを言っている。
ほら、イソップにすっぱいブドウの話があるじゃないですか。
ある日キツネは木になっているおいしそうなブドウを見つけた。
ジャンプしたけれど取れなかった。
で、「あのブドウはすっぱいんだ」と決めつけてその場を去って行く。
この話に関してひろさちや氏は言う。

「飛びついてブドウが手に入れば、それはそれでいい。
実際を言えば、ブドウが手に入ったがために、かえって苦労することもある。
物事はたいていそうしたものだ。
わたしには関係ないが、金が欲しいと努力して、金は手に入れたが、
忙しくなって時間をなくした人もおられよう。
むしろブドウが手に入って困ることのほうが多い」(P37)


たしかに欲しいものって手に入ると意外とそこから苦労が始まるような気がする。
ブドウは木の下で味をいろいろ想像しているのがいちばん楽しいのかもしれない。
だけど、わたしにとってこのブドウに当たるものってなんなのだろうなあ。
スマホも最新ゲーム機もいらない。
どうせ似合わないからお洒落な服も靴もなにもいらない。
酒はいま常飲している安酒が身の丈に合っていてうまいからこのままでいい。
望みは早めの「ころり往生」だけれど、うん、しいて言うならこれがわたしのブドウかなあ。

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