現実感がない

あいさつにすがっているようなところがあるのかもしれない。
あいさつがなかったら困るよなあ。
おれさ、あいさつ以上(深さという意味ではあいさつ以下)の会話を
バイト先のパート仲間とできる気がぜんぜんしないもんね。
自分でいちばん怖いと思っているのは、
ライン(流れ作業)で隣の人に「あなた、なんのために生きてるの?」
とか失礼なこと(失礼なの?)をいきなり聞いてしまいそうな脆(もろ)さ。
この人たちなに考えてるんだろう、とかつねに思っている脆弱さがあるなあ。
地に足が着いていないようなふわふわした遊離感がある。

さっきまで精神科医の春日武彦と歌人の穂村弘の対談本「秘密と友情」
を読んでいた。穂村弘とかいう50を過ぎたおっさんがやばいことを言うんだ、これが。

「それにしても、映画に出てくるような素敵なことってないのかなあ。
現実は、みんなもがき苦しみ、汚く生きてるものなの?」


大人になれよ、おまえ! とおれみたいなやつがいると寒々としてしまった。
これからシャワーを浴びて、あの倉庫でまたひたすら箱に本を入れるわけだ。
いやかと聞かれたらべつにいやでもないし、
積極的にしたいかと聞かれたらそこまででもないよなあ。
正直、働いている感覚なんてほとんどないから、自分でも困っちゃう。
なーんか趣味のサークルにでも行くって気がする。
就業まえの昼礼が相変わらず好きだ。
「今日も一日、よろしくおねがいします」とか最後はまとめるんだけれど、
言わない人もいるんだけれど、おれは積極的に声に出す派で、
まっとうな世界に入っていくようなウキウキした感じさえいだいてしまう。
サブマネージャーの声がびしっとしていていいんだよなあ。
「よろしくお願いします」をまったく疑っていないようなりりしさに惚れちゃうぜ。
やべえなあ。みんななにを考えながら本を箱に入れているんだろう。
おれは世界の構造のすきまを探しながらだな、ふむ。

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