本の仕事

月曜日、病院帰りに新宿紀伊國屋書店本店におもむく。
久しぶりの新刊書店のような気がする。
バイト先の書籍雑誌物流倉庫で見かけた新刊がちらほらあって複雑な気分。
五木寛之の「親鸞」はくそ重くて、ちょっとだけ出したけれど不愉快だったなあ。
むかしは作家と編集者と書店員が本をまわしているのだと思っていた。
でもじつは製本会社や物流会社も欠かさざるべき存在であることを知ったわけだ。
いまあこがれの「本の仕事」をしているのだから喜ばなきゃ。

でも、実際どれだけ社会貢献しているのか。
愛社精神たっぷりだからネットで調べられる限界まで調べたことがある。
バイト先は東京圏から大阪方面へ書籍や雑誌を出荷しているらしい。
で、帰りの空いたトラックに返本を詰め込んで持ち帰ってくるとのこと。
もしかしたら正確ではないかもしれないけれどさ。
送り先には全国各地あるから間違っているのかもしれない。

いちおう、そういうふうなネット記事を見た記憶がある。
しかしだ、ぶっちゃけいまは本なんてほとんど売れないわけでしょ?
みなさん、本なんて新刊で買って読んでいますか?
そうだとすると、なにをしているのかって話なんだよね。
大量に売れない本や雑誌を出荷して、売れないまま持ち帰ってくる。
それって無駄じゃん、とも言えなくもないわけで。

バイト先では慣れもありめったに破損はしない。
むかしから本ばかり読んできたのだから本は手になじんでいる。
まじめだから本の破損を発見したときはすぐさま社員さんに報告している。
小声でつぶやくと破損本ってどうなんだろう?
どうせ出荷しても売れないで返ってくることを考えると破損本って?
岩波書店とかの例外以外は書店買い切りではないことを考えると破損本は?
ちょっとだけ本の世界を知っていること、挨拶ができること、
日本語(敬語や裏読みふくむ)ができること、以上がわたしのパート先での長所。
かなり日本語が熟達した外国人でも、日本人の本音と建前はわかりにくいはず。

ありがたくもいただいたお給金で久々に新刊本を購入しました。
「絶望名人カフカの人生論」(カフカ/頭木弘樹編訳/新潮文庫)←山田太一氏推薦(笑)
「秘密と友情」(春日武彦・穂村弘/新潮文庫)
これらの作者や編集者よりも出荷した人に思いを馳せてしまうバイト人生。
区の健康診断の結果が出たので聞いたら、肝臓こみでまだぜんぶまあ大丈夫だった。
わたしくらいの年齢になったら摂生していても難病になる人もいるのにふしぎ。
人生ってつくづく運だよなあ。

COMMENT

太秦鳴門 URL @
11/12 21:01
ヨンダさんへ. 漫画・さよなら絶望先生知ってますか?








 

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