笑わない人

脚本家の山田太一さんの最新お芝居に「心細い日のサングラス」というものがあった。
迷ったすえ、7000円だったか(いまの日給)を払って観にいった。
去年のことだったと思う。そのお芝居で笑わない青年というのが登場した。
このパートの青年をどう笑わせるかが芝居の主軸になっていたような気がする。
そのときわたしはこれは芝居の設定だと思っていた。
笑わない人なんていないだろうが、虚構のお芝居の設定としてはありだろう。
いろいろ行き詰っていま時給850円の倉庫に非正規で雇っていただいている。
気づくと、笑わない男性がいるいる。いまぱっと思いついただけで5人もいる。
そのうち挨拶さえしないのが3人。
山田太一さんは、あのお芝居を取材したうえで書いたのだろうか。
本当にまったく笑わない(笑えない)人が存在するのを知っていたのかどうかだ。
果たして想像力なのか取材の成果なのか。
まったく笑わない人というのは本当に怖い。
しかし、いまのバイト先では変化が微妙に感じられる。
すこしまえだがずっと笑わなかったNさんがわたしのほうを見てちらっと笑ったような気がした。
もちろん、笑ったほうがいいとも思わないし、笑わせたいとも思っていない。
ただわたしはこの職場の人の笑顔に何度も救われたことがあるのは事実だ。

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