日本語の意味

英語も中国語も忘れちゃったのに、どうして日本語だけは覚えているんだろう。
さんざん言い散らかされてきたことだけれど、
日本語はその意味と実質が一致しないことに改めて気づいた。
寿司屋で上司から奢ってもらうとき、「なんでも自由に頼んでいいよ」と言われる。
言葉の意味内容を真に受けて高いものを勝手に頼んではいけないわけでしょう。
そんなことを目下のものからされたら、「戦う哲学者」の中島義道さんだって激怒するわけだ。
「今日は無礼講」も言葉の意味と本当の内容が違う。
公共の場での「~~にご注意ください」の本当の意味内容は、
なにか事故が起こってもうちの責任じゃねーからガタガタ言うなよバカヤローどもだ。
なにかをしてもらったりプレゼントされたら、
たとえ迷惑でも「ありがとうございます」と言うのが日本のルール。
思ったことを正確に言葉にしたら日本社会では生きていけない。
相手の言葉の意味を額面通りに受けとめたら、バカじゃないのと影で笑われるのがわが国だ。
仕事関係の「今度飲みに行きましょう」とか
年賀状の「今年こそ会いましょう」なんて真に受けたら、
あいつは世間知らずだとどれほど相手の迷惑になるか。
最近まで知らなかったが京都では「ぶぶ漬け(お茶漬け)どないどす?」というのは、
「もう帰ってくれませんか?」ということを意味するらしい。
子どものころからおかしな読書感想文を書かされる国である。
「自由な感想を書いていい」なんて教師の言葉を信じたらどのくらい痛い目を見るか。
正直に「つまらなかった」「意味がわからなかった」と感想を書いちゃいかんのだから。
この日本語構造をたとえば中島義道さんのように西欧目線で批判したいわけではない。
本当のことを言わないのは優しいとも言えるわけである。
その優しさにだいぶ救われてきたなあと日本語の二重構造にいまさらながら
あたまが下がる思いがするのである。ありがたい言語だなあと。
メンタルが弱いから
本当のことなんて言われていたらいままで何度自殺していたかわからない。
ニッポンジンのみなさんアリガトウゴザイマス。

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