善悪ではなく好悪

とにかくネット上での議論や論争、問答が嫌いなのである。意味がないじゃん。
まったく責任のない匿名の人と言い争いをしてもなにも得るものはない。
むかしブログのコメント欄で匿名の人に喧嘩を売られたとき、
相手の正体をF銀行のYではないかとすっぱ抜いたことがある。
即座に泣き顔がまざまざと見えるような謝罪反省のメールがきたものである。
さて、われわれが善悪を論じているかのような問題は、じつのところ好き嫌いの話ではないか。
北朝鮮が悪だという人がいる。そうではなく、ただたんに北朝鮮が嫌いなんでしょう。
タレントの某がこんなにひどいやつ(悪)だと主張する人がいる。
それは善悪の問題ではなく、どこまでもそのタレントが嫌いなだけではないか。
政治家のなんとかが悪だというのは、ただそいつが嫌いなだけではないか。
虫が好かないだけではないか。
しかし、嫌いというのはなかなか当人にわかってもらえないので困る。
具体例をあげればこういう対話になりかねない。

「何度言ったらわかるんですか? 私はあなたが嫌いなんです」
「それは間違っている(悪)」
「あなたが嫌いなんです。関わりたくないんです」
「そんなことはない、そんなことはない」
「もう話しかけてこないでください」
「おまえは間違っている」
「どうして?」
「おまえに興味がある」
「私はあなたに興味がありません」
「それはおかしい。おまえはもっと謙虚になれ。人の意見に耳を貸せ」
「あなたの意見には興味がありません」
「それは間違っている。おれは正しいこと(善)を言っている」
「あなたが嫌いなんです」
「それはおれが正しいからだろう」
「あなたが嫌いです」
「おまえのためを思って言っているんだぞ」
「あなたに助言を頼んだ覚えはありません」
「きみ、大学はどこだ?」
「あなたが嫌いです」
「なぜおれの意見を聞こうとしない?」
「あなたが嫌いだからです」
「おれの勝ちだな」
「あなたが嫌いです」
「徹底的に話し合おうじゃないか。おれの正しさがわかるはずだ」
「あなたが嫌いだからいやです」
「いや、おまえは悪人だ」
「そういう問題じゃないんです」
「おまえは死ねばいい。なぜ悪人を殺してはいけないのか」
「もう議論はやめましょう」
「それはおまえの負けだぞ」
「もうなんでもいいです」
「あっはっは、正義は勝つ。善は勝つ。今日も大勝利だ。どうだ見たか!」

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