「うつ病(専門医が答えるQ&A)」

「うつ病(専門医が答えるQ&A)」(春日武彦:監修/主婦の友社)

→春日武彦医師を真似て不謹慎なことを言うならば、
精神科系の疾病でいちばんつまらないのがうつ病だと思う。華々しさに欠ける。
統合失調症や双極性障害のようなアクション性にとぼしい。
強迫神経症や人格障害のようなうざったさも感じ取れずどこかみみっちい。
仕事に行けなくなって、だらだら「死にたい」などとほざくのが異常なのだろうか?
「働きたくない」や「早く死にたい」が多数派ならばうつ病は正常になってしまう。
ふつう働きたくないでしょ? こんな理不尽な世界は早くおさらばしたいよね?
ところが、そう思う人が極めて少ないがためにうつ病は治療対象になってしまう。
おそらく精神科医の春日武彦さんもうつ病はつまらないと思っているはずである。
医師の著作はだいぶ読んだが、うつ病程度に言及しているものはほとんどなかった。

本書から有名B級精神科医の春日武彦氏のうつ病への姿勢を学ぶ。
春日先生はうつ病患者には、なるべく早く薬をやめさせたいそうだ(P146)。
根本にある考えはうつ病などたとえ医者にかからなくても
1年くらい放置しておけば大半は自然に治ってしまう(P112)。
しかし、やはり精神科医らしくカウンセリングは大嫌いなようである。
うつ病が薬なしにカウンセリングだけで治ることはないと言い切っている(P132)。
あれ、春日先生、それ矛盾していないかなあ?
だって、うつ病は放っておいても1年も経てば大方はよくなるわけでしょう?
だったら、そのあいだ自殺防止対策として、
カウンセリングにかかっていてもいいことにはならないか?
それは第三者的に見たら薬なしでカウンセリングのみで治ったということになろう。
まあ、春日武彦「監修」だから記述は本人のあずかり知らぬところで、
実際は無知なゴーストライターが適当に書き飛ばしたのかもしれない。

くよくよ考えるのがうつ病のよくないところなのだと思う。
どうしたらうつ病特有のマイナス思考から逃れられるのか。
すべてを運と割り切ることが、あるいはうつ病にならないための秘訣なのかもしれない。
これには臨床経験豊富な春日武彦医師もある程度は同意してくださるはずである

「うつ病になってしまったことについても、
「自分の心がけが悪かったのだ」などと自分を責めるような考え方はしないで、
「誰でもかかりうる病気だし、たまたま運が悪かったのだ」というように、
気楽に考えるようにしましょう」(P150)


あらゆるマイナスを「たまたま運が悪かったのだ」で処理できたらきっとうつ病にはならない。
仕事でミスをしたのはたまたま運が悪かったから。
仕事をクビになったのはたまたま運が悪かったから。
結婚できないのはたまたま運が悪かったから。
貧困層におちいったのはたまたま運が悪かったから。
才能がないのも顔がダメなのも友達がいないのも低学歴なのもたまたま運が悪かったから。
難しくあれこれ考えて自縄自縛式にうつ病になるこたーない。気楽に行こうぜ、同志諸君!

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