「生長の家の信仰について」

「生長の家の信仰について」(谷口清超/日本教文社)

→新興宗教団体「生長の家」第2代総裁の書いた教団入門書を読む。
「生長の家」とはちょっとばかりの因縁があるのである。
父方の祖母が熱心な「生長の家」信者だった。
満州から子だくさんで引揚げてきた寡婦の祖母はくだらない新興宗教にはまったようだ。
思えば、家族仲良しなど人生で一度も経験したことがなかった。
母と自称「神の子」(←生長の家)の祖母との抗争が絶え間なかった。
だから創価二世、三世ほどではないが、わたしも新興宗教の被害者のひとりである。
もちろん、被害者ぶることのうさんくささは知っているけれど。
子だくさんで独り身の祖母は新興宗教にでもすがらなかったら生きていけなかったのはわかる。
おなじく貧困階層出身の母が「神の子」を自称する姑を嫌った気持もよくわかる。

それにしても本書を読むと「生長の家」はひどいよなあ。
教義はキリスト教でも仏教でも神道でも、あらゆる権威を取り込んでいる。
金づるの信者さんの病気が治ったという自慢話や、仕事が成功したというドヤ話ばかり。
うちを信じれば「思った通りになる」というのが根本思想のようだ。
思ったようにならないのはおまえが間違っているからだという脅迫は当たり前のようにある。
薄っぺらい善悪観も最低だが、無学な庶民はこういう断言に恐れをなすのだろう。
いわく、事故に遭ったり、病気になったりするのは、過去の悪業のたたり。
そんなことあるわけないっしょ。すべてが偶然よ。たまたまたまさか理由なし。

こんなひどい本を読んだことはない。
これに比べたらゴーストライターが書いた池田大作さんの本でも傑作レベル。
しかし、こんなチープなものにだまされてうまく幸せに人生を終えられる人もいるんだからなあ。
祖母は最後まで自分こそ正しい善良な「神の子」と信じたまま寿命をまっとうした。
もしかしたらいまぼくがその迷惑をこうむっているのかもしれない。
でも、祖母が「生長の家」で救われたから父もまっとうな人生を送れたわけだから、
そう考えると「生長の家」がいいとも悪いとも言えなくなってしまう。

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