「図解雑学 心理カウンセリング」

「図解雑学 心理カウンセリング」(松原達哉:編著/ナツメ社)

→河合隼雄の本を読んで実際のカウンセリングを受けてみたら驚くのではないか。
受けたことはないけれど、大半のカウンセリングはみんなから尊敬されるセンセイが
いわゆる悪をいわゆる善にするために「こうしたら」「ああしたら」
と助言してくるものだと思う。
本書でも大学教授で臨床心理士の松原達哉氏が滑稽なことを書いておられる。

「カウンセラーは世間一般の人から人間として尊敬され、信頼される必要がある」(P20)

きっとセンセイと尊敬されたがるカウンセラーが大勢いるのだろうと思わせるに十分だ。
この本なんか読んでいても、まったく世間の善悪を疑っていないのでびっくりする。
ああ、河合隼雄のカウンセリング理論は王道ではなく異端だったのだなと気づかされる。
これはおそらく(日本人のみならず)人間全般が、
権威のあるセンセイから「正しい」指導を受けるというモデルから離れられないためだろう。
本当はなにが「正しい」かなんてわからないのだが、
そこまで深く病んでしまうとカウンセリングではなく精神科に行ってしまうのだと思う。
また指導者が「正しい」ことを疑ってしまうとそもそもカウンセラーになれないのではないか。

心理というのは魔の要素が強いと思う。
いったん気にしてしまうと心理のことが気になって仕方がなくなるようなところがある。
むかしは心の傷なんて唾をつけて放っておいたら治ったかもしれないものを、
いまはトラウマだなんだのと大騒ぎするから逆に悪化することもなくはないと思う。
早く忘れればいいものを心理作業でこじらせることもないとは言えないだろう。
もちろん、カウンセリングを受けてよくなるケースもたくさんあるはずである。
受けたことはないが、直感で言うとカウンセリングこそ相性がすべての世界だと思う。

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