「図解雑学 ユング心理学」

「図解雑学 ユング心理学」(福島哲夫/ナツメ社)

→ユング心理学はファンタジーとしてはおもしろいのだが、
実際に効くのかどうか、そこらへんがうーんとうさんくさいんだなあ。
著者は臨床もやっているらしいのだが、その症例がショボイのである。
女性恐怖の会社員が5年夢分析をやって国際結婚をしたという。
あのね、それさ、夢分析、あまり関係なかったんじゃないのかなあ。
大のおとなが(それも男が)ふたりで夢の話をしているところを想像すると
乙女チックで吹き出してしまう。5年間もよくまあやったもんだ。
しかしまあ、どうせつまらない人生なのだから楽しみはあったほうがいいと思う。
双方が納得してやっているユング派の夢分析にいちゃもんをつけてはいけないのだろう。

本書でユングの女関係を知った。河合隼雄さんはこういうことを書かないからなあ。
ユングはおキチらしく、あっちのほうも活発だったらしい。
心理療法家ならやってはいけないはずの患者との恋愛を二度やらかしているとのこと。
ひとりめの愛人とはこじれて、女がフロイトに告発する手紙を書いたとか大笑いした。
結局、ユングもインテリぶった権威で患者をコントロールしていただけなのかもね。
ふたりめもひとりめ同様に患者から愛人に、
最後には愛人から弟子にとステップアップしたとか(これが自己実現ですか?)。
ふたりめの愛人は妻とおなじ家に同居させていたらしい。
ユング先生、それは新興宗教の教祖さまがおやりになることですよ。

ユングのテレパシー体験を引き合いに出して、
自分もおなじことを何度か経験したことがあると誇らしげに書いてしまう著者がかわいい。
経験してもおおやけにしたら占い師になっちゃうんじゃないかなあ。
とはいえ、本書出版時は講師だった肩書もいまはご立派な教授先生。
あまり失礼なことは言ってはならないと反省する。
本書を読んでユングもなかなかやるなと思った。
女性患者を洗脳して肉奴隷に仕立てあげたユング理論をあなどってはいけない。

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