本当は怖い

本当とはなにか?
いろいろな定義があるとは思うが、わたしは最後まで嘘だとばれなかったことだと思う。
いま現在のところ嘘だとばれていないものが本当である。
言い換えたらみんな嘘で、たまたま時流に乗ったものが本当として通用している。
たまさか権威筋にひいきされたものが本当として流通している。
運よく多数派から支持されたことがみんなから本当だと思われている。

「現代のベートーベン」事件は、本当のことをばらしてだれも得をしていないのである。
よくよく考えてください。週刊誌以外、どこも利益を上げていないのではないか。
みんながみんな大損をしている。
自称天才も影武者もオリンピックの選手もレコード会社も全員、莫大な損失である。
たぶん「本当」というのは「言わぬが花」のこういうことなのだと思う。
いまから考えたら追加金1千万円をゴーストライターに払ってもぜんぜん構わなかった。
国益をふくめる全体の損を考えると、3千万でも4千万でも高くはないだろう。
しかし、ひとたび本当のことがばれてしまったいま、
たとえ10億円を積もうが世界を元に戻すことは絶対にできない。

いかに本当が恐ろしいかである。
みんなが本当を言わないことで世の中は成り立っているところがたぶんにあろう。
本当のことを言ってしまったらおしまいなのだ。それは言っちゃいけねえよ。
わたしもそうだが、みなさんも公開できない本当のことをご存じではありませんか?
人間、30年、40年生きていたら決して口にできぬ本当の存在に気づく。
よほど運のいいもの以外は、である。
詳細はわたしも書けないけれど、本当ほど恐ろしいものはないのだと思う。
それだけにゴーストライター氏の告発はおもしろく腹を抱えて大笑いさせていただいた。

果たして本当のことは本当に言ってはならないのか?
ギリギリのときは言ってもいいとわたしは思う。
今回の「現代のベートーベン」事件でも一見するとみな損してばかりのようである。
だが、それは違うと思う。損ばかりと考えるのは近視眼的すぎるのではないか。
10年、20年という長い目で見たら、
このたびばれた本当のことが生きてくるようなこともかならずやあるはずである。
ならば、たとえ本当のことでもギリギリまで追いつめられたらば腹をくくって言ってしまえ!
本当のことを隠すために自殺するのもいいが、生きてすべてぶちまける作法もある。
なるべくなら本当のことは言わないほうがいいというのは間違っていないが、
しかし絶対的な規則ではないのである。わたしはそう思う。

COMMENT

オナリオライター URL @
03/22 15:27
. ブサイクな選手でも優秀なら試合には出せる
だがブサイクな作曲家ではテレビで歌わせられない
何故ならカネにならなかったからだろう
最近は少々事情が変わってきたようだが

ではスポーツ界はクリーンか?
恐らく、これまで多くの天才が潰されていったはずだ

メジャー作家がアマの小説を拝借するとは考えにくい
でもメディアでの露出が多くなると
佐村河内型のビジネスモデルが成立する

ならばエゴが渦巻くドラマ業界は、どうだろう
タレントのような脚本家は少ないが
ドラマの製造レーンの構図は、あまりにも醜すぎる
そろそろ祭りが始まる予感はするが
Yonda? URL @
03/24 20:22
オナリオライターさんへ. 

そういえば「明日、ママがいない」は全話完走しました。
連続ドラマ完走は5年まえの「ありふれた奇跡」以来の快挙です。
どうでもいい話をすんません。
もうすぐ花見のシーズンですねえ。あったかくなってきましたもん。
オナリオライター URL @
03/25 16:24
. 明日ママはチラ観しましたが3つ考えるところがあります

1、当初の野島氏は原案だけで監修すらしなかった
2、批判を受けて脚本家を降ろし、
 実際は野島氏がフルパワーで舵を切った
3、野島氏が思ってた以上に
 自分が食い物にされてると察し、局に報復した

たとえ駄作となってでも
危機を緊急回避する姿勢、判断力
安堂の新人セカンドライターが切った急ハンドルも
プロの証と言えよう

この世が腐敗し切ることはない
何故なら日本人の精神は
このまま腐敗し続けるのだから
Yonda? URL @
03/26 20:43
オナリオライターさんへ. 

貴重なご意見、ありがとうございました。








 

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