「お坊さんといっしょ」

「お坊さんといっしょ」(別冊宝島218)

→お坊さんってもしかしたらおいしい商売じゃないかとよこしまな好奇心から読む。
結論から先に書くと、ビジネスの世界のように新規参入するのは完全に無理。
僧侶はカウンセラーとおなじで国家資格ではなく、宗派ごとに認定資格を出している。
ほぼ世襲が確立しており、血縁がなくこの世界に入ろうと思ったら地獄を見る。
基本的に血縁がなく僧侶になりたい場合は弟子入りしかない。
弟子というと職人みたいで格好いいが、要するに24時間無料労働の奴隷である。
師匠から認められるまで何年も奴隷生活を余儀なくされる。
儲かる寺の空きなんてないから、よほど権力ある師匠でもなければ、
どれほどひいきにしている弟子でも住職に斡旋することはできない。
坊さんの世界は先輩に絶対服従らしく、平たく言えば寺の息子にはかなわない。
坊さんの能力なんて考えてみたらないようなもので、ということはその通り、
ビンゴ、人間関係がすべてのどろどろ~っとした肌感覚の近い嫉妬うずまく陰険社会。
坊さんはよその寺の悪口を言うのが大好きで、法衣一着でも女々しく競争する。

浮き世などよりよほど格差社会で儲かる寺は儲かるが貧乏な寺は貧乏なまま。
戒名は高級寿司屋のお勘定みたいなものでおなじものでも数百万多くボルこともある。
どの寺もヤクザのように本山に上納金を払わなくてはならない。
言うまでもなく、本山の僧侶のほうが葬式に来てもらうときも高額の料金を徴収する。
どうしたら偉くなれるかといったら血縁、師匠筋、シンパの引きオンリー。
よほど世知長けていないと坊さんの世界で出世するのは難しい。
寄合に欠席しようものならネチネチ悪口を言われ、自分勝手は絶対に許されない。
汚いこともしなければならないが、表面上はきれいごとをぬけぬけと言う度胸も必要。
とにかく新規参入は目指すな。
新米坊主は食えないし威張れないしどこにもうまみはないぞ。
文化系ではなく完全な体育会系社会で、
だから逆説的にバカでお経の意味がわからなくてもやっていける。
実際、商売のお経を間違えることはよくあるが、どうせ信徒もわからないのだから構わない。
商売が儲かっているのはほんの一部で、大概はヒイヒイ言いながらの副業状態。
どの世界も甘くないという勉強になった。

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