「お経から人生を学ぼう」

「お経から人生を学ぼう」(ひろさちや/NHK出版)

→売れっ子仏教ライターのひろさちや氏が有名な仏典をわかりやすく解説してくれる。
華厳経を読んでいるとき、この解説本にどれほど助けられたことか。
仏教に本格的に興味を持ち始めたのは2005年にインドを旅行してからだが、
思えばひろさちやさんに導かれながらとんでもない遠くまで来てしまったような気がする。
いまではお経を読むような辛気臭いおっさんになってしまったよ。
お経なんて読んだって金は儲からないし、女からもてないし、なにやってんだかな。
いまはおれより年下の東大卒のKとかいう坊さんがベストセラーを連発していてうらやましい。
あいつは顔立ちもいいから仕方がないんだけど、ちぇっとか思ってしまうよ。
お経を読んでいたらスーパーマリオの無敵スター状態になれないかな。
去年だったか一度、幻聴が聞こえてきて、すわ精神科行きかとビビったことがある。
南無妙法蓮華経と幻聴が聞こえてくるのである。
ときどきそれは南無阿弥陀仏に変わったりした。
もしや気が狂ってしまうのかと慌ててモーツアルトを聴いたら幻聴は1日でやんだ。
で、ストップしたらしたで安心したと同時に、なんだか幻聴が懐かしくも感じたものである。
またなんか聞こえてこないかな。宇宙のパワーがほしいぜ。以下は華厳経の解説より――。

「毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)の説法というのは、宇宙の仏がされる説法です。
宇宙は声なき声でもって、わたしたちに真理を語っています。
だが、わたしたちは日常生活に埋没して、その宇宙仏の説法を聞こうとしません。
耳をとざしています。
しかし、わたしたちがほんのちょっと心の余裕を持って、
宇宙仏・毘盧遮那仏の存在を信じて、その声を聞こうとするなら、
必ずやその声が聞こえてきます」(P140)


シンクロニシティや宇宙からの声に導かれて、どこかに行きたい願望がある。
もうこんな現実いやいや。隠し扉はないの? 抜け道、じつはあるんでしょ?
なーんてことをきっとむかしのインド人も妄想して、現実だけではたまらなくなって、
あれほど多くの仏典を作ってしまったのだろう。わかる。その気持はよくわかる。

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